コロナ禍における非接触・非密集のソリューションを推進する開発パートナー選びのポイント

2021.09.06

2019年12月に隣国の中国武漢市から始まった新型コロナウイルス感染症は世界中に拡大し、終息の目途はたっていません。

2021年に入り強毒性の変異型ウイルスが猛威を振るっています。

人類はウイルス感染しないように、非接触型・非密集型のソリューションの需要が高まっています。

ソーシャルディスタンス・対人の物理的な接触の抑制に対するニーズが高まり、今後あらゆる分野で自動化・無人化が進むといわれています。

自動化・無人化の導入に伴い精度の高いソリューションを提供するため技術革新・技術進化が図られています。

1 非接触とは何か？
2 非接触のソリューション
3 非密集とは何か？
4 非密集のソリューション
5 コロナ禍における非接触・非密集のソリューションを推進する開発パートナー選びのポイント
6 まとめ
7 システム開発のITパートナー探しをされるのであれば

非接触とは何か？

非接触とは、触れ合わないことを意味します。

一般的に、接触を伴わずに感知・通信を行うことが可能な仕組みを示します。

2020年年初から始まった新型コロナウイルス感染拡大により、非接触ソリューションへの関心が高くなっています。

たとえば、無人POSレジを備えた店舗・宅配ロッカー・配膳ロボット等の対人の物理的な接触を避けるための取り組みが広がっています。

この状況を踏まえ、接客を伴う業態では対人の物理的な接触をできるだけ削減するために、非接触のソリューションに注目が集まっています。

非接触ソリューションには5つの技術が注視されています。

センシング（センサー等の感知器を活用して情報・状況を計測して数値化する技術です。）
ロボット化
自動運転
オンライン化
デジタルトランスフォーメーション（DX）（進化したIT技術を浸透させて、人々の生活をより良い方向へと変革させるという概念です。）

上記の5つの技術は、非接触ソリューションを構築するために重要な要素です。

対人の物理的な接触を抑制し、モノに直接触れること無く遠隔地との情報の交換ができる技術を活用し、革新的なビジネスチャンスが創られていきます。

非接触のソリューション

新型コロナウイルス感染症拡大によって「非接触」のソリューション導入がすすんでいます。

「家のなか」「街中」「商店」「会社や工場」「工事現場」「公共交通機関の券売機や改札口」等、感染拡大の原因となる「人との接触」を抑制するようになっています。

これから、「非接触」ソリューションを紹介します。

タッチレス機能付きタッチパネルモニター

タッチパネルモニターの新技術で、画面に触ることなく近づいた指の位置を検出する3Dセンシング技術を用いたタッチレス機能付きタッチパネルモニターの運用が始まっています。

衛生面の配慮が必要な不特定多数の人々が接触する環境下にある公共施設・医療機関・事業所のオフィス等の導入が始まっています。衛生的な操作をすることで、感染拡大の因子をひとつずつ排除していきます。

今後、金融機関（ATM）・チェーンストア（セルフレジ）への展開が検討されています。

非接触型生体認証システム

非接触で生体を認識する仕組みで、赤外線を手のひらに当てて、表面・深部の画像情報を照合して認証を行います。

従来の赤外線による静脈認証システムは、計測器に手のひらを正確にかざす必要がありました。

その課題をクリアして、計測器と手のひらの距離・向きの関わらずに高精度で生体情報を読み取る生体認証システムが改善されました。

脈拍数・血圧・呼吸数・体表面温度を非接触で一括測定するシステム

非接触で複数のバイタル情報を同時測定します。

カメラを通して、顔色の微細な変化を検知します。

また、脈波を検知して脈拍数・血圧を計測します。

胸部の微妙な動きから呼吸数を計測します。

さらに、赤外線センサーによる体表面温度を測定します。

今までの体温計・血圧計・脈拍数は、身体に接触して計測していました。

今後は、計測器の装着の煩わしさを軽減し、計測器の消毒・除菌する手間を軽減します。

さらに、人との接触で生じるリスクを低減したバイタル測定をすることができます。

2020年ころから大規模店舗やイベント会場の入り口等で導入されています。

顔認証

顔認証は「非接触」ソリューションを一気に解決します。

顔認証は、人々が他の人々を認識する手段をITで実現した身近な認証方式です。

顔の目・鼻・口等の特徴・位置や大きさをもとに照合します。

なりすましができない安全性に優れ、確実性に優れた認識技法です。

顔認証で得られる成果は、物理的な鍵を不要にすること、パスワード設定が不要になることです。

さらに、顔認証の専用機器の導入が不要で、利便性に優れた仕組みです。

顔認証は最も安全で確実な「非接触」ソリューションです。今後導入が検討・試験導入が始まっている分野を紹介します。

入退室管理

鍵・IDカードを使用しません。

また、操作パネルに接触することなく、ユーザーの顔を鍵として入退室ができます。

キャッシュレス決済

財布・クレカ・電子マネーカードを使用せずに、ユーザーの顔で決済が可能です。

無人店舗

入退場と決済を顔認証行うので、無人店舗の運営ができます。

受付業務

顧客の顔情報を用いてAIロボットが受付対応を行います。

非密集とは何か？

非密集とは、人がたくさん集まること、少人数で近い距離で集まることを避けることです。

2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症が世界中に拡大したとき、政府が掲げた標語が「3密を避けること」です。

集団感染（クラスター）抑制のために避けるべき「密閉」「密集」「密接」の「3つの密」「三つの密」といわれます。

密閉空間（換気の悪い密閉空間を示します）、密集場所（多くの人が集まるところ）、密接場面（会話や共同行為が行われるところ）は、感染を拡大させるリスクが高いといわれます。

2021年の東京オリンピック開催後に変異したウイルス感染の拡大に歯止めがかかりません。

変異したウイルスは「1密」の状況下で高リスクであるといわれています。

非密集のソリューション

2020年から新型コロナウイルス感染症拡大を抑止するために、対人のソーシャルディスタンス（社会的距離）を十分に確保して「密閉空間・密集場所・密接場面」である「3密」状態を避けることが重要です。

ITベンダー企業や大手電機メーカーは、「3密」を検知して周知する仕組みの開発・導入を始めています。

今回紹介する「映像解析AIソリューション」は人々の密集度をリアルタイムで把握します。ソーシャルディスタンスを確保するための施策を効果的に進められる仕組みです。

「映像解析AIソリューション」は公共施設・イベント会場・商業施設・オフィスビル与等の屋内空間に対する精度が高位で分析しやすい仕組みです。

「映像解析AIソリューションは「密接アラート機能」「密集度推定機能」「時系列通行者測定機能」の3つ機能があります。

これから3つの機能を紹介します。

密接アラート機能

人物検出エンジンを活用して、人物間の距離を正確に測定して、基準以上の接近を周知する機能です。

接近基準値を設定した間隔を超えた人物間を検知すると、アラート機能で周知します。

導入場所は、店舗のレジ前・病院の待合室・ビルのロビー・オフィス会議室等です。

密集度推定機能

混雑した場所をリアルタイムで検知する機能です。

時系列の通行者測定機能と日別の通行者測定をする機能です。

群衆の人流を計測するクラウドカウンティング技術を活用しています。

混雑度を正確に周知する必要性がある、導入場所は、公共施設・商業施設・イベント会場等です。

時系列通行者測定機能

クラウドカウンティング技術を用いた「群衆人数のカウンティング」運用して、時系列通行者測定結果をインターネットWebサイトで公開しています。