IoBを推進する開発パートナー選びのポイント

「IoT」というIT用語は「モノのインターネット」で家庭内の家電製品に「IoT」機能を組み込んでインターネット環境に接続させて、遠隔操作や自動運転させることです。

ビジネス界では製造工場の工程内に「IoT」機能を組み込んだセンサーや計測器をインターネット環境に接続させて、製造状況の把握や異常時のタイムリーな対応が可能になっています。

今回は「IoB」というIT用語の紹介と「IoB」を推進する開発パートナー企業を紹介していきます。

「IoB」というIT用語をご存知でしょうか? 簡単に「IoB」の概要を紹介します。

「IoB」は行動のインターネットです。

英語表記はInternet of Behavior(Bodies)になります。

英語表記の頭文字3文字から「IoB」になりました。

今から10年ほど前の2010年に「IoB」の前身である「IoT」が急速の日常生活に浸透していきました。

「IoT」は先に紹介しましたが「モノのインターネット」です。英語表記はInternet of Thingsになります。

「IoB」と同様に英語表記の頭文字3文字から「IoT」になりました。

「IoT」は家電製品・スマートスピーカーに機能が組み込まれています。

2020年代は「IoT」蓄積した技術・ノウハウを基にして「行動のインターネット」である「IoB」(Internet of Behavior(Bodies))によるビジネスが、人々の生活スタイルに変化をもたらすと推測されています。

 

 

IoBとは何か?

「IoB」とは行動のインターネットです。

前章で紹介しましたが、英語表記はInternet of Behaviors(Bodies)です。

Behaviorsを和訳すると「行動」「行為」「振る舞い」です。

Bodiesを和訳すると「体」「身体」「ボディ」の複数形です。

「IoB」は「行動のインターネット」「振る舞いのインターネット」のことを示します。

「IoB」導入の目的は、「IoB」機器や「IoB」機能で集積したビッグデータを活用し、人々の行動や振る舞いを改革することです。

その集積した結果を活用して、利用者の行動に影響を与えることが可能になる分野は「自動車の運転情報」「住民の行動履歴データ」「位置情報」「ウェアラブル端末が収集した身体情報」等です。

多次元のソースからデータの収集・結合・処理が可能になります。

「IoB」は利便性の高い社会の実現に効果を発揮する面があるなかで、その一方で倫理観・個人の行動情報が可視化される社会観の課題があります。

課題がある一面を除くと「IoB」技術は、知らないうちに市場に流通しています。

たとえば、アメリカのApple社製「Apple Watch」があります。

腕時計のような機器を腕に装着するだけで、心拍数・脈拍数・運動量がデータ化されて蓄積できます。

また、スマートフォンの位置情報で個人の行動記録がデータ化されて蓄積されています。

人々の身体の状況がデータ化され、インターネットに接続することで、生活習慣を見直しや生活支援、コロナ禍での行動抑制をすることが可能になると予測されます。

 

 

IoBに似たIT用語「IoT」の相違点

今回は「IoB」というIT用語を紹介していますが、10年ほど前から「IoT」というIT用語があります。

「IoB」と「IoT」は3文字目一文字異なるけれど、何が異なるのでしょうか?どちらもインターネットに接続する新しいIT技術です。

「IoB」は「IoT」が基盤になり進化している技術です。

「IoT」はモノのインターネットです。

英語表記はInternet of Thingsです。

頭文字3文字から「IoT」としてIT業界にとどまらず、ホームユース・ビジネスユースへ広がっています。

「IoT」のホームユースは、家電製品・住宅設備機器やスマートスピーカーに導入され始めています。

「IoT」のビスネスユースでは、製品の製造工場などで導入が始まっています。

たとえば、製造工場内でトラブルが発生した時を想像してください。

「IoT」設備の導入をすすめている工場では、どこでトラブルが発生して、どのような改善策で対処するかを遠隔操作で指令することができます。

工場内のトラブル発生場所に出向くことなく、インターネット上で確認・指令することが可能になります。

コロナ禍で在宅勤務が要請されているなか、工場保守・保安従業員は、インターネット環境があれば在宅で対処できます。

「IoB」はその「IoT」で収集したビックデータをもとにさらに進化する技術です。

モノの情報と身体状況の情報(ヘルスケア)を活用することで、健康長寿を実現させていきます。

 

 

IoB技術ができること

「IoB」(行動のインターネット)技術ができることを紹介します。

現在「IoB」の3つ工程があります。

  1. 定量化
  2. 体内化
  3. ウェットウェア化

それぞれの工程を紹介していきます。

 

定量化

「定量化」では、「IoB」機能を持つ機器を身体に装着することで、体温・心拍数・脈拍数・運動量等の身体の状態を計測することができます。

アメリカApple社製の「Apple Watch」が該当する端末機になります。

 

体内化

「体内化」では、「IoB」機能を持つ機器を身体に埋め込むことです。

「心臓ペースメーカー」が該当する機器(医療機器)になります。

 

ウェットウェア化

「ウェットウェア化」では、「IoB」機能を持つ機器を人体の脳に埋め込むことです。

脳には血液が流れています。

その流れる血液量を測定するものです。

「ウェットウェア化」との命名は、血液は液体です。

常時、濡れている脳内に機器を入れるので「ウェットウェア」と称されるようになりました。

たとえば、脳内活動と手足を使って自動車の運転をします。

「ウェットウェア化」の目的は無事故・無違反・危険な操縦をしないよう制御・抑制する指令をすることになります。

「IoB」技術の導入は「定量化」「体内化」工程まで実現しています。

「IoB」の全工程が実現すると、身体が常時、インターネット接続されているので、健康状態・生活習慣を管理・分析して改善することができます。

さらに、疾病の罹患や悪性新生物・脳疾患・心疾患の三大成人病を未然に防ぐこと、早期発見することができます。

「IoB」技術はヘルスケアの分野での活躍が期待されています。

但し「ウェットウェア化」には、脳内に機器を埋め込むため、倫理観・個人の行動情報が可視化される社会観の課題があります。

そのため実現化されていません。

 

 

IoBのリスク

「IoB」技術は2020年ころから導入が始まっています。

前章で紹介しましたが、技術的・倫理的な課題やリスクがあります。

特に「ウェットウェア化」工程は、脳内に機器を埋め込むとことで、倫理観・個人の行動情報が可視化される社会観の課題があります。

これから「IoB」の課題・リスクを紹介します。

 

サイバーテロ

「サイバーテロ」は、インターネットに接続している「IoB」機能を持つ機器を身体に埋め込むということで、該当の機器がサイバーテロの被害を受ける可能性があります。

不正にアクセスにより、体内に埋め込んだ「IoB」機器を操作されて誤作動が生じると命に危機にあう危険性があります。

「IoB」機能が持つ機器に不正アクセス・サイバー攻撃の被害が出ないようにするために、鉄壁なセキュリティ対策が求められます。

現状では、治療目的・生命維持に特化しているため、不正アクセス・サイバー攻撃のセキュリティ対策は実現していない状況です。

 

「IoB」機能を持つ機器の「故障」

体内に埋め込んだ「IoB」機能を持つ機器が故障することは許さないことです。

しかし、機器は機械・装置なので経年劣化等で故障をする可能性があり得ます。

体内に埋め込まれているので、即時に交換するということも難しい状況です。

体内に埋め込む工程には高いハードルがあるようです。

 

責任の所在が不明確であること

「IoB」機能を持つ機器が誤作動をしたときに、その責任はどこにあるか不明瞭なことです。

「IoB」機器の開発メーカーなのか?埋め込み手術をした医療機関・医療従事者なのか?利用者であるユーザー様なのか?責任の所在が曖昧になる可能性があります。

そのため、「IoB」機器を埋め込む前に責任の所在を明確にした書類等を作成しておきましょう。

 

「盗聴・情報漏洩」の危険があること

「ウェットウェア化」工程では、眼球・耳・脳が「IoB」機能を持つ機器とインターネット接続することになります。

不正アクセスによって部位に侵入・盗聴・情報漏洩する危険性があります。

「IoB」技術の課題とリスクが多くありますが、疾病の罹患を未然に防ぐこと・三大成人病の早期発見・早期治療が可能になります。

さらに「IoB」情報を蓄積するとこで、医療の発展に貢献できます。上手に活用すれば超高齢社会を支援できる可能性があります。

 

 

IoBを推進する開発パートナー選びのポイント

「IoB」は行動・身体のインターネットです。

「IoB」機能を持つ機器を身に付ける・臓器に埋め込む・脳内に埋め込むことで健康維持・疾病の早期発見・抑制することが実現する技術です。しかし、倫理的課題を解決しないと現実化しません。

しかし「定量化」「体内化」工程まですすんでいます。

現在のところ「IoB」ソリューションをトータルで導入したITベンダー企業・医療機器メーカーはみつかりませんでした。

開発パートナー企業を選ぶときは、医療機器メーカーとITベンダー企業が共同で支援できるプロジェクトを持つ企業にしましょう。

 

 

まとめ

2000年代後半にApple社から「iPhone」が発表されたことで、自分のポケットにGPS・24時間インターネットに接続された機器を持ち歩くことを想定したでしょうか?

それから約十数年で、その事象が日常化されています。

今後、自分の身体に「IoB」通信機器が埋め込まれる未来は、すぐ到来するかも知れません。

 

 

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