IoTデバイス推進の開発パートナー選びのポイント

2021.08.26

「IoT」という用語をよく見聞きします。「IoT」（アイオーティー）は、「Internet of Things」の略称です。

和訳すると「物（モノ）」がインターネットに接続して情報交換をすることで相互に制御する仕組みのことです。

例えば、スマートフォンから自宅のお風呂にお湯を注入する指令をします。

お湯の注入が終了すると「完了メッセージ」がスマートフォンに届き給湯の確認ができます。

また、スマートフォンから帰宅の予定時刻に合わせてエアコンを起動させて、帰宅時は適温で快適な室温下で帰宅できます。

最近は多くの「IoT」技術が導入されて、日常生活が変革しています。

一般家庭向けの活用は知られていますが、ビジネス界でも「IoTデバイス」を活用して業務改善がすすんでいます。

これからビジネス界の「IoTデバイス」推進事例を紹介します。

1 IoTとは？
2 IoTデバイスとは？
3 IoTデバイスを導入するメリット
4 IoTデバイスを活用した事例紹介と開発パートナー
5 IoTデバイス推進の開発パートナー選びのポイント
6 まとめ
7 システム開発のITパートナー探しをされるのであれば
8 システム開発のITパートナー探しをされるのであれば

IoTとは？

「IoT」とは、「物（モノ）」がインターネットに接続して情報交換を行い、指令元と相互に制御する仕組みです。

「IoT」はIT業界から家庭電化産業・自動車産業・農業・生産工場・インフラ産業に至るまで広域に技術を実装する時代に遷移しています。

「IoT」は、IT技術を超えた仕組みで、インターネットを介して「物」「設備」「施設」に指令を出して制御する時期がきます。

このまま技術が進化を続けると、人類は「IoT」の域内で周辺機器の仲間に組み込まれるかも知れません。

IoTデバイスとは？

「IoTデバイス」とは、インターネット上で接続して、指令・制御情報を送受信する「物（モノ）」を示します。

「物（モノ）」は、スマートフォン・タブレット端末・パソコンなど直接インターネットに接続する情報端末などと、その情報端末とインターネット経由で無線接続するスピーカー・照明・空調機器・給湯器のような家電製品・スマートウォッチのようなウェアラブル端末などの機器が該当します。

ビジネス界での「IoTデバイス」は、工場内のFA機器に設置されたセンサー・カメラ・変位計などと計測機器や農業ハウス内に設置された温度計・センサーなどの計測機器と、情報の送受信する中継機器や制御装置などが該当します。

IoTデバイスを導入するメリット

一般家庭向けの｢IoTデバイス｣を導入するメリットを紹介します。

第1に生活関連機器の動作確認が可能になり利便性がアップします。

第2にお子様の様子、介護が必要な高齢者様の様子、ペットの様子をスマートフォン・タブレット端末で確認でき安心したケアができます。

第3に施錠確認・生活機器の電源入れっぱなし防止が抑制できます。

第4に徘徊行動がある認知症罹患者へのケア負担が軽減できます。

ビジネス界向けの「IoTデバイス」を導入するメリットを紹介します。

第1可視化です。「物（モノ）」から収集したデータを分析して、グラフなどで傾向や状態を視覚化します。

第2に制御力です。｢見える化｣の分析結果を基に、効率的な動作を実現させる｢物(モノ)｣の制御を行います。第3に自動化です。

人工知能（AI）を並行運用して｢制御｣を自動化して、効率化した仕組みをシステム自身が自律的に行います。

技術進化がすすむなかで｢物(モノ)｣の遠隔制御・自動制御が可能になっていきます。

IoTデバイスを活用した事例紹介と開発パートナー

「IoTデバイス」を活用した事例と開発パートナーの紹介をしていきます。

一般家庭向けの「IoTデバイス」は安心安全・利便性向上などが目標です。

ビスネス界では生産性向上・人的資源の軽減・業務の自動化を目的にしたデジタル・トランスフォーメーション（DX）推進の一環として導入されています。

これから流通業、製造業、農業界で「IoTデバイス」を導入して「DX推進」している事例とその開発パートナーを紹介します。

IoTデバイスを活用した最新在庫管理システム

東京都品川区の株式会社スマートショッピング（URL：https://www.smartmat.io/）社製の「スマートマットクラウド」を紹介します。

「スマートマット」は製品・商品の体重計と捉えてください。

「スマートマット」を製品・商品の下に置くだけで在庫管理ができるIoTデバイスです。

「スマートマット」のキャッチコピーは「最新の在庫管理ＤＸです」「あらゆるシステムと連携可能です」「簡単導入で在庫確認の常識を変えます」です。

「スマートマット」はタブレット端末型のIoTデバイスで、製品・商品の下に置くだけで在庫管理ができます。

「スマートマット」はA3、A4、A5の3サイズがあり、1ｇ単位で100㎏まで計測が可能なデバイスです。

流通倉庫・工場などで利用することを前提に「耐久性」「防滴仕様」になっています。

「スマートマット」には3つの特徴があります。

第1に「載せるだけの簡単運用」です。

製品・商品を「スマートマット」に載せるだけで在庫数が表示されます。

第2に「在庫残量の自動管理」することです。決まった時刻に在庫数を自動カウントして記録します。

第3に「減った在庫を自動注文」します。

稼働率の高い在庫は自動発注します。

人手による発注作業が軽減され、在庫管理・発注管理を自動化する「IoTデバイス」です。

IoTデバイスを活用した製造工場生産状況の可視化システム

富士通株式会社（URL：https://plm-biz.feast.fujitsu.com/solution/colmina_idb.html）と株式会社リコー沼津事業所は共同で、工場の生産状況を可視化する「工場全体生産状況可視化システム—COLMINA工場最適化ダッシュボード」を開発しました。

リコー沼津事業所は「重合トナー（プリンター装置の印刷用のトナー）」を生産しています。

工場敷地内では原料がタンク・配管・加工機内を流れており、外観から状況を把握できませんでした。

設備センサーからサンプル検査を行い製品の状態を管理していましたが、多数の設備センサーからのサンプル検査には多くの人的資源が必要でした。

この非効率な工程を自動化するため、富士通社の可視化システムを導入しました。

IoTを実装した設備センサーデバイスを導入して、工場全体の生産状況可視化システムに移行しました。

タブレット端末から、工場内状況確認ができるようになりました。

リコー社は他の事業所への展開を検討しています。

IoTデバイスを活用したスマート農業

東京都品川区の大崎電機株式会社（URL：https://farmwatch.jp/）社は、スマート農業を実現する「ファームウオッチ」を開発しました。

現在、国内の農業は従事者の高齢化、後継者不足、時給200円に満たない過酷な労働環境の問題があります。

その問題を解消するために、IoTデバイスを活用した「スマート農業」が始まりました。

「スマート農業」は中央集約装置・環境センサー・CO2センサー・土壌センサーのIoTデバイスを組み合わせて構成されています。

メリットは、第1に「低コスト・短期間導入」です。

IoT機能を実装したセンサーを農業ハウスに設置するだけです。

面倒な配線作業がありません。

上記センサーは温度・湿度・照度を瞬時に計測します。

機器を設置した日から、農業ハウス環境の可視化が開始できます。

第2に「リアルタイム監視」です。

IoT機能を実装したセンサーで農業ハウス内全体をリアルタイムで監視できます。

さらにタブレット端末で遠隔確認や操作制御ができます。

第3に「GAP申請対応」ができます。

GAPとは「品質」「安全性」「環境配慮」などの農作物に認められる規格です。

都道府県に提出するGAP認証申請書類に対応しています。

最新のIoTデバイスを設置して24時間365日のデータ計測・収穫量の予測と病害リスク予想が可能になりました。