RPA開発の際のパートナー選定のポイント

RPAとは、Robotic Process Automationの頭文字の略で人が手で行なっている作業を自動化する技術のことを指し、仮想知的労働者(デジタルレイバー)とも呼ばれます。

また、RPA開発ツールで作成したプログラムはロボットと呼ばれることが多いので、本記事ではRPA開発ツールで作成したプログラムはロボットと呼ぶこととします。

働き方改革やDX促進等で注目され、成功すれば人件費等のコスト削減にも繋がる為、導入する企業が増えています。

某有名銀行では合計約2万時間の作業の自動化に成功したという事例もあります。

そんな注目を浴びるRPA開発のパートナー選定のポイントを解説していきます。

 

 

1.RPA開発の強みと特徴

RPA開発の強みは冒頭でも少し触れましたが、人が行う作業の自動化にあります。

実際にできることとしては、Webブラウザの操作やエクセルの操作を記憶し決まった時間に作業を開始するということになります。

また、バッチ・シェル・VBS・VBAなどを動かして結果の判定ができる為、そのあたりの技術と組み合わせることが多くなります。

以上のことから、Java等の言語のようにシステムを構築するというよりは、業務システムのページにログインし、CSVファイルをダウンロードしそれをエクセルに取り込んで計算するというような一連の作業を自動化すると言ったことに特化しています。

ルーティンワークを自動化できれば、その時間をクリエイティブな作業をする時間が増えるということです。

また、ヒューマンエラーも無くなると言った利点があります。

そこがRPAの強みであり特徴と言えるでしょう。

 

 

2.RPA開発ツールの種類と特徴

RPA開発ツールの代表的なツールについて紹介したいと思います。

各ツールの大きな差異としては無料か有料か、「サーバー型」と「デスクトップ型」の2種類の形態があることです。

サーバー型は大規模プロジェクト向け、デスクトップ型は小規模プロジェクト向けと言った具合に使い分けます。

 

2.1.BizRobo(有料・サーバー型)

これまでに10,000以上のロボットの運用実績がある。

2.2.WinActor(有料・デスクトップ型)

NTTアドバンステクノロジ社が開発・提供している。

2.3.BluePrism(有料・サーバー型)

1ライセンス購入すればロボットの作成数の上限がないので、他のRPA開発ツールに比べて料金が安くなる可能性がある。

2.4.UiPath(無料・デスクトップ型、有料・サーバー型)

基本無料ですが、有料版も存在する。

本屋で専門書も売っている為、個人で学習可能。

 

 

3.RPA開発の難しさ

RPA開発の難しさについて説明していきます。

大きなポイントとしては以下の各フェーズでで3点あります。

 

3.1.企画、要件定義フェーズ

筆者自身もRPA開発の現場に数年携わったことがありますが、一番難しいと感じたところは企画段階で話になるかならないかといったところと、自動化する業務を実際に作業している人が協力してくれるかといったところが難しいと感じました。

自動化される業務を実際にしている側からするとRPAに仕事を取られ、その後自分の仕事がなくなるのではないかと感じる方は少なくなかったので、そういったところで如何にRPAのメリットを説明して説得するかが鍵になります。

属人的に作業をしていて、その人しかやり方を知らないといったように作業を囲っている人からしても良い話ではないと思われてしまいます。

業務のヒアリングや受け入れテストはお客様に通常作業をしながら並行して実施して頂がなければならないと言った問題もあります。

上記のポイントから、企画段階で話にならない、話になったとしても話自体が進まないといったことが起こります。

 

3.2.設計開発フェーズ

実際にロボットの設計段階でフィージビリティーを取ってできないと言ったケースが出てきたり、エンドユーザーに質問しないとわからない部分が多い。

実際に使うお客様のITリテラシーの幅が広いので、ほぼITリテラシーがない方だとヒアリングや質問、説明の際に伝わらないことがある為、コミュニケーション能力が高いエンジニアでないと辛いでしょう。

 

3.3.保守運用フェーズ

実際にロボットをリリースした後の運用保守のフェーズでもなかなか難しいところがあります。

問題なく動いてくれれば良いのですが、ネットワークの負荷が高い時間帯が生まれると障害が起こる確率が高くなります。

基本的に動きとしてはスクレイピングなので、負荷が高くなるとHTMLの要素が見つからないと言ったことが起こりやすくなるのです。

 

 

4.会社選定

上記の点を踏まえ、会社選定の際にポイントとなる事項で一番重要なのは、上流で話に乗せる説得するフェーズが上手く、ロボット開発の上流フェーズから運用保守まで幅広い経験がある会社が良いでしょう。

ロボットのリリース経験がない会社は選ばない方が無難だと思われます。

 

 

5.RPA開発の際のパートナー探しをされるのであれば

RPA開発の際のパートナー探しをされるのであれば「システム開発コンシェルジュ」で是非ご相談いただければと思います。

以下のフォームより開発でご相談いただきたい内容などご相談ください。

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