Adobe XDを推進する開発パートナー選びのポイント

「Adobe XD」というIT用語を聞いたことがありますか?「Adobe」とは、アメリカ合衆国のソフトウェア企業の一つで、プロフェッショナル向け画像編集ソフトウェアなど提供する世界最大手のIT企業です。

「Adobe XD」は、「Adobe Experience Design」というデザインとプロトタイプが作成できるAdobe社製のアプリケーションソフトウェアです。

デザインモード(静的テンプレートとして作成することを示します)とプロトタイプモード(画像に動きを追加して、完成品に近い作品にすることを示します。)をタブで簡単に切り替えて作業することができます。

Adobeアプリケーションソフトウェア利用者の方々は、ある程度イメージができると思いますが、プロトタイプは「Adobe XD」が用意しているテンプレートを使用することです。

Microsoft Windows Officeの「Word」「Excel」「PP」のアプリケーションソフトウェアの図形を設定するときに、雛型が表示されます。

その雛型イメージがテンプレートに該当します。

そのテンプレートにより制作した画面に動きを追加したものをプロトタイプといいます。

プロトタイプは、ワイヤーフレーム(詳細なデザインの製造する前に、あらかじめ情報ブロックの配置を決めるために設計図を示します。)より詳細が盛り込まれた、インタラクティブ(双方向に、情報をやり取りすることです。)な形になったものを示します。

よりWebサイトの完成形に近いことから、クライアントにも画面の遷移・導線の説明が容易になります。

設計の段階でWebサイト内の流れが見えるので、ユーザーに共感される機能・ユーザビリティー(使いやすさ・使い勝手を意味します。)を見極めことに役立ちます。

 

 

1.Adobe XDとは何か?

「Adobe XD」は、「Adobe Experience Design」というデザインとプロトタイプが作成できるAdobe社製のアプリケーションソフトウェアです。

UI(ユーザーインターフェース=システムと利用者の間で情報をやり取りする仕組みを示します。)デザインツールのなかでも知名度が高位で、かつ人気のあるツールが、「Adobe XD」です。

「Adobe XD」はUIデザインツールで、直感的に画面設計・デザイン操作ができるため、デザインの初心者が使いやすいというメリットがあります。

「Adobe XD」で作成した製造したデータを連携し、「Adobe Photoshop(画像編集アプリケーションソフトウェア)」や「Illustrator(オリジナルのロゴやポスターなどを作成することができるグラフィックデザインツールです。)」でそのまま編集することが可能です。

操作性の容易さと、汎用性の高さにより「Adobe XD」はUIデザインツールのなかでも、高位な人気を誇るアプリケーションソフトウェアといえます。

 

 

2.Adobe XDとはどのようなアプリケーションなのでしょうか?

「Adobe XD」は2016年にベータ版(発売前の段階にある、開発途上バージョンの試作品・または評価版アプリケーションソフトウェアのことを示します。)がリリースされて、現在もアップデートによる成長を続けているアプリケーションソフトウェアです。

「Adobe XD」の当時の正式名称は「Adobe Experience Design CC」と言いました。

ベータ版リリース当時は、Mac OS版だけの提供でした。

2016年12月にMicrosoft Windows版が提供されました。

その後にアップデートを重ねて2017年10月に「Adobe XD CC」として正式にリリースしました。

新しいツールではありますが、レスポンシブ(異なる画面サイズの幅を基準にWebサイト画面表示を柔軟に調整して見やすく最適な画面表示にすることを指します。)なデザインやアニメーションなどを取り入れることでリアル(現実的)なデザインを表現することができます。

Webサイト・モバイルアプリケーションソフトウェアのデザインやプロトタイプを作成することができます。

感覚的に操作できるだけでなくチュートリアル(コンピューターのハードウェアやソフトウェアの使用方法を示した教材のことです。)動画が充実しているので、短期間で習得できるように設計されています。

操作方法もわかりやすくおすすめのアプリケーションソフトウェアです。

 

 

3.Adobe XDで使える機能を紹介します。

「Adobe XD」の代表的な機能は、プロトタイプをWeb画面上に公開して、発注元や開発関係者が閲覧してコメントできる仕組みがあります。

その仕組みはオプション機能があり「公開」「非公開」の設定できます。

試作品のWebサイト画面を発注元に提示しながら意見をもらうこと・改修箇所を指摘してもらうことが可能です。

第2に、自動的にフルスクリーンで開く設定のほか、クリック可能な領域をわかりやすく示すホットスポット(Webページ画像のなかにリンクを貼った場所のことを示します。)のヒントを表示する機能があります。

第3に、Webプログラマー・Webデザイナーの開発者は計測値・カラー(色)・文字スタイル(フォント)のデザインスペックを登録することができます。

発注元をはじめとした開発関係者にデザインスペック(仕様)を確認してもらい、コメントをメッセージとして付記してらうことが可能です。

第4にグリッド(直線が縦横に規則正しく並んだ図形やそのような構造のものを示します。)オプションは、①方眼グリッド②レイアウトグリッドの2種類があります。

方眼グリッドにはオブジェクト(実行モジュール)とテキストを整列できるガイド機能があります。

レイアウトを行いながら計測情報を理解できることがメリットになります。

第5に、シンボル機能を使用するとドキュメント内に画面コピーを複数配置し、まとめて変更できます。

同様な作業工程を繰り返し実行するときは便利な機能です。

第6に作成した資源(アセット)の名前変更・別のフォルダーへの移動・コピー・削除・更新・以前のバージョンからの復元が、そのときの状況に応じて管理できます。

また「Adobe Creative Cloud」のアカウントが付属しているため、開発した端末を問わずに、他のデバイスやコンピューターから読み込み・書き込みができます。

 

 

4.WebディレクターがAdobe XDを使うメリットを紹介します。

「Adobe XD」の活用をすることで、画面デザインと同様のキャンバスサイズで試作品の作成が可能です。

さらに、Webデザイナーの基礎知識がなくても操作が容易で、発注元からのニーズを受けやすいことがメリットといえます。

また、「Illustrator」のデザインツールとの互換性が高位であることがメリットです。

感覚的な操作が多く、短期間で操作方法を習得できます。

さらにWebディレクター・Webデザイナー職の技術者は、Webプログラマーを使用せずに開発作業を担うことが可能です。

 

 

5.Adobe XDを活用するケースを紹介します。

「Adobe XD」は、ワイヤーフレームからプロトタイプ作成までを一元管理するときに活用できます。

Webサイト画面デザインの方向性の勘案しながらプロトタイプを作成できるので、開発関係者は発注元とのコミュニケーションがとり易いことで、短期間のプロジェクト開発ができます。

発注元と開発パートナーがインターネット上・イントラネット上でWeb画面構成案を共有しながら、試作品のレビューを繰り返すことができるので、仕様認識の乖離を防ぐことができます。

変更点・改善点をアルタイムで対処できるので、発注元・開発パートナー間で無駄な時間をかけずに作業を進めることは双方にとってメリットです。

また、案件の進捗状況を明確化したい際、「Adobe XD」を活用します。

発注元・開発パートナーにわかりやすく進捗状況を示すようになっています。

 

 

6.Adobe XD導入時の注意点

「Adobe XD」導入時の注意点を紹介します。

  1. 文字組みや文字周りの調整機能がないことを念頭して導入しましょう。
  2. アンダーライン配置・縦書き配置は対応していません。
  3. 写真のレタッチ(画像の濃度やコントラストを調整する作業のことを示します。)や色補正ができません。

画像の編集をするときは「Adobe Photoshop」など別のアプリケーションソフトウェアを使用することになります。

但し、「Adobe XD」は日々アップデートが繰り返されているアプリケーションソフトウェア。

今後改善されることがあります。

(確認日 2021年9月20日)

 

 

7.Adobe XDはスムーズな作業管理や進行に役立つツールです

「Adobe XD」はリリースされて4年の新しいアプリケーションソフトウェアです。

日々自動的にアップデートしています。

作業管理や作業進行が円滑に行えるだけでなく、発注元や開発関係者に進捗状況をわかりやすく周知します。

リアルタイムでコミュニケーションを取ることができる便利なアプリケーションソフトウェアです。

Webディレクター職の方々は無料試用期間でメイキングしてみましょう。

 

 

8.Adobe XDを推進する開発パートナー選びのポイント

「Adobe XD」は発注元・開発パートナー企業にとって仕様確認を試作品の共有化をすることで、仕様確認・確認乖離を防止できます。

開発パートナー企業選びは「Adobe XD」を使いこなせる技術者を有していて、導入実績を数多くもつ企業を選びましょう。

「Adobe XD」の購入は、開発パートナー企業を通しての契約とAdobe社の日本法人と直接契約ができます。

Adobe社の日本法人との直接契約前に、「スタータープラン」で機能制限がありますが無料で利用できるため、気軽に使い始めることができます。

また、機能制限の通常の単体プランの料金は、月額1,180円(税別)です。

「Adobe XD」+「Illustrator」+「Photoshop 」等、Adobe社のデザインアプリケーションソフトウェアをまとめて利用できる「Creative Cloud」コンプリートプランは月額5,680円(税別)で利用可能です。

 

 

まとめ

Adobe社はビジネスユースの利用者とは別に学生向けの料金プランがあります。

学生・教職員個人版は「Creative Cloud」を最大65%OFFの月額1,980円(税別)で利用できます。

一般のアプリケーション構成やクラウドサービスの内容は全く同じで大変お得な価格で提供しています。

発注元に学生・教職員の資格を有する方がいると格安で活用できます。

 

 

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