AWSを導入支援する開発パートナー選びのポイント

「AWS」という用語を聞いたことがありますでしょうか?「AWS」は、Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス)といい、アメリカ合衆国のAmazon社が提供するクラウドサービスの総称のことを示します。

「AWS」は、クラウドサービスのなかでトップクラスの高い人気があります。

「AWS」は、単なるクラウドサービスに限定されない多様なインフラストラクチャーサービスを提供しています。

インフラストラクチャーサービスの英語表記は、Infrastructure as a Serviceといい、頭文字4文字で「IaaS(イアース)」のことです。

「IaaS」は. サーバー機器・通信回線等の「インフラ」に分類される環境を、インターネット経由で利活用できるサービスのことを示します。

「AWS」という用語が先行しているので、「AWS」の全体像や具体例が見えないという利用者の皆さんがいるのではないでしょうか?これから、「AWS」とは何か?「AWS」の特徴などを紹介していきます。

 

 

1.AWSとは何か?

「AWS」は、Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス)のことです。

アメリカ合衆国のAmazon社が提供するクラウドサービスの総称のことを示します。

「AWS」はAmazon社が自社で取り扱う膨大の商品を管理して分析するアプリケーションソフトウエアや通信インフラを、クラウドサービスとして利用者に一般公開しました。

このクラウドサービスを「AWS」と名付けられました。

最近のIT業界はクラウドサービスビジネスが流行しています。

「AWS」だけでも100を超えるサービスを提供しています。

クラウドサービスには「パブリック型」「プライベート型」に2分されます。

「パブリック型」は、一般コンシューマー向けと企業・団体向けにクラウドサービスを提供します。

「プライベート型」は、企業・団体が社内でクラウドサービスを構築して、限定した利用者が利用できるクラウドサービスを指します。

「AWS」は「パブリック型」のクラウドサービスになります。

 

 

2.AWSの特徴

「AWS」の特徴を紹介します。

第1に「従量課金制」です。

「従量課金制」とは、使った分だけ費用が発生するビジネス形態です。

利用量に応じて費用が変動する仕組みです。

クラウドサービスをまったく使わない月の利用料金は発生しません。

クラウドサービスなので初期費用も発生しません。

利用量が多くなると月間利用料金が数千円~数万円になることがあり得ます。

第2に「高度なセキュリティー」であることです。

「AWS」は政府の公的機関・民間の金融機関等が利用しています。

政府の公的機関は極秘情報を扱います。

民間の金融機関は個人情報・個人資産情報を扱うため高度なセキュリティー・システムが保護します。

さらに、利用している国家が制定した規制とコンプライアンスを遵守しています。

第3に「安定したパフォーマンス」を維持していることです。

「AWS」は、世界の20か所の機関や地域で運用されています。

アプリケーションソフトウエア・ハードウェアを最新の状態に保つことで、安定した高いパフォーマンスを維持しています。

第4に「高い柔軟性・拡張性」です。

「AWS」のクラウドサービスは、必要な機能を組み合わせする・機能を追加する・機能を削除することができます。

必要なクラウドサービスを適宜に利活用することができます。

個々のクラウドサービスごとに利用時間・トラフィック量に応じた従量課金制になっています。

企業・団体・組織の事業規模に応じた利活用ができます。

 

 

3.AWSでできること

「AWS」でできることを紹介します。

「AWS」でできることを紹介します。

第1に「Amazon EC2」の利用です。

「Amazon EC2」は、Amazon Elastic Compute Cloud
の略称で、「AWS」が提供するサービスのひとつです。

「Amazon EC2」は、ハードウェアを事前に購入する初期投資が不要になります。

「Amazon EC2」は必要な資源を必要な分だけ使用することができるサービスで、レンタルサーバーのように仮想サーバーとして運用することができます。

「Amazon EC2」は、前章で紹介しましたインフラストラクチャーサービス「IaaS」を提供しています。

第2に「Amazon S3」機能により基幹システムのデータバックアップができます。

「Amazon S3」とは、Amazon Simple Storage Serviceといい、クラウドサービスのひとつです。

企業・団体・組織の事業規模・業種・業界の垣根をなくした「データレイク(構造化したデータ・非構造化のデータを一元的に保存可能な格納庫のことです。)」「クラウドネイティブアプリケーション(クラウドサービス環境下を前提に構築されたアプリケーションソフトウエアのことです。)」「モバイルアプリケーション(タブレット端末・スマートフォンで利用できるアプリケーションソフトウエアです。)」等で、大切なデータを保存、保護することができます。

コストパフォーマンスに優れたデータバックアップが可能になります。

「Amazon S3」はクラウド上で提供されるソフトウェアを「SaaS」といいます。

「SaaS」とは、Software as a Serviceといい、必要とする機能だけをサービスとして利用できるようにするサービス提供方式のことです。

第3に「Amazon EMR」機能により企業・団体が蓄積したビックデータを分析することができます。

「Amazon EMR」とは、Amazon Elastic MapReduceといい、クラウドサービスのひとつです。

企業・団体が蓄積したオンプレミス自社内サーバー機の膨大なデータや「IoT」機器のデータを取り込みます。

収集した膨大なデータは、前章で紹介しました「Amazon S3」でデータを保存します。

その保管データを機械学習(ML)機能によってデータを分析・集計することが可能になります。

第4に「Amazon FreeRTOS」機能により、「IoT」ソリューションの構築することができます。

「Amazon FreeRTOS」とは、Amazon Free Real Time Operating Systemといい、クラウドサービスのひとつです。

「AWS」の「IoT」機能サービスを利用して、製造業の品質管理予測や生産状況の現状把握・情報量の監視・製造工場の自動化監視を「IoT」ソリューションで構築することができるサービスです。

第5に「Amazon RDS」機能により、業務アプリケーション(MySQL・MariaDB・PostgreSQL・Oracle・Microsoft SQL Server等の既に使い慣れたデータベース管理アプリケーション)を利用することができます。

「Amazon RDS」とは、Amazon Relational Database Serviceといい、クラウドサービスのひとつです。

「Amazon RDS」は、業界標準のリレーショナルデータベースを揃えています。

費用対効果に優れた拡張機能を備えて一般的なデータベース管理タスクを管理することができます。

第6に「Amazon Personalize」機能により、人工知能(AI)機能を利用できます。

「Amazon Personalize」の略称がありません。

「AWS」のクラウドサービスのひとつで、開発者向けの機械学習(ML)サービスのことです。

人工知能(AI)や機械学習(ML)を導入・運用するためには基礎知識が必要です。

「Amazon Personalize」は、機械学習(ML)に関する知識・ノウハウがない企業・団体から、文書・テキストで機械学習するサービスを展開しています。

第1に「Amazon EC2」サービスの活用です。

Amazon

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、Amazon Web Service (AWS) クラウドでスケーラブルなコンピューティングキャパシティーを提供します。

Amazon EC2 の使用により、ハードウェアに事前投資する必要がなくなり、アプリケーションをより速く開発およびデプロイできます。

Amazon EC2 を使用すると、必要な数 (またはそれ以下) の仮想サーバーの起動、セキュリティおよびネットワーキングの構成、ストレージの管理ができます。

Amazon EC2 は、要件変更や需要増に応じてスケールアップまたはスケールダウンできるため、トラフィック予測の必要性を軽減できます。

 

Webサイトの運用(Amazon EC2など)

Amazon EC2でインスタンスを作成し、Webサイトを運用することができます。

Amazon EC2は必要なリソースを必要な分だけ調達して使用することができるサービスのことで、レンタルサーバーのように仮想サーバーとして運用することが可能です。

例えば、CMSのインストールやドメイン取得、バックアップの構築などを組み合わせることで、初期費用をかけずに柔軟性や拡張性の高いWebサイトを運用することができます。

ほかに簡易にサーバーを構築できるAmazon Lightsailといったものもあります。

仮想サーバーのようなネットワーク上のインフラをインターネットのサービスとして構築したサービスをIaaSといますが、Amazon EC2やAmazon LightsailはIaaSの代表的なサービスです。

 

データのバックアップ(Amazon S3など)

高いセキュリティ、スケーラビリティ、データ転送のしやすさなどを活かして、データのバックアップや復元にAWSを活用することもできます。

代表的なサービスは、オンラインストレージのAmazon S3です。

このAmazon S3のようなクラウド上で提供されるソフトウェアをSaaSといいます。

ビッグデータ分析(Amazon EMRなど)
企業内のオンプレミスやIoTのデータを取り込み、Amazon S3などを使用して保存したうえで、機械学習による分析を行うことができます。

分析可能なサービスとしては、ビッグデータ分析の処理に優れたAmazon EMR、インタラクティブ分析が可能なAmazon Athena、データウェアハウジングに適したAmazon Redshift、リアルタイム分析が可能なAmazon Kinesisなどがあります。

 

IoTソリューションの構築(Amazon FreeRTOSなど)

AWSのIoTサービスを活用して、産業向けの予測品質管理、モニタリングや商用向けのヘルスモニタリング、トラフィックモニタリング、ホームオートメーションなどのIoTソリューションを構築することができます。

マイクロコントローラーのオペレーションサービスであるAmazon FreeRTOS、コネクテッドデバイスに対してローカルコンピューティング、メッセージング、データキャッシング、同期、機械学習などの機能を実装できるAWS IoT Greengrass、IoTの膨大なデータを分析できるAWS IoT Analyticsなどのサービスがあります。

 

業務アプリケーションの利用(Amazon RDSなど)

AWSを使用して業務アプリケーションを利用することもできます。

例えば、Amazon RDSを利用した場合、パッチ更新・レプリケーション、リードレプリカの作成・運用後のサーバーのスペック変更などを容易に行うことができます。

RDSのように、OSやミドルウェアを実行するためのインフラを提供するサービスをPaaSといいます。

 

AI(機械学習)機能の利用(Amazon Personalizeなど)

リアルタイムのパーソナライズレコメンデーションサービスであるAmazon Personalizeや時系列予測サービスのAmazon Forecastなどの機械学習サービスを提供しています。

また、機械学習に関する知識・ノウハウがない企業でも文書からテキストを抽出できる、Amazon Textractも展開しています。

 

 

4.AWSの展望

「AWS」の展望・将来性を紹介します。

現在の「パブリッククラウドサービス」市場は、金融機関の業界・教育機関の業界・医療機関の業界で検討・導入がすすめられています。

とくに、医療機関の業界は厚生労働省の後押しがあり、ネットワーク化がすすめられています。

過疎地域の遠隔医療や最新医療技術の共有化を図っているようです。

今後の「パブリッククラウドサービス」市場は、2017年から起算して毎年約23%の成長率で右肩上がりです。

国内の市場調査会社によると、2022年は1兆4655億円の市場規模に成長すると予測しています。

さらに8年後の2030年には2兆円を超える規模の市場に成長するようです。

「AWS」は、業種・業態の垣根をもたずに、より広く利用されることが予想されます。

 

 

5.AWSを導入支援する開発パートナー選びのポイント

「AWS」の導入は、企業・団体が導入している基幹システムとの連携が必要になります。

また、基幹システム・関連サブシステムを「AWS」に移行する方法もあり得ます。

「AWS」は「従量課金制」なので、現行の基幹システムの運用コストと、「AWS」へ移行した時の運用コストを対比して検討することが必要です。

「AWS」導入については、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナーに相談してみることをお勧めします。

大手電機メーカー、ITベンダー企業は基幹システムをする部門とは別に「AWS」支援サポート部門があります。

現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。

現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談した結果、大きなメリットがあるときは、企業・団体の経営判断が必要になります。

経営判断の結果が「導入」と裁定されたら、すぐに「AWS」に移行できません。

基幹システムを「AWS」の機能とマッチングする・しない業務を見直しが必要です。

そのためには、全社的な移行プロジェクトチームを立ち上げで、移行する機能を調整するこが重要です。

プロジェクトチームには、各事業所・各部門のキーマンと基幹システムを導入した開発パートナー企業のプログラム・マネージャーやシステムインテグレーターを参画させましょう。

 

 

まとめ

「AWS」は信頼性・高品質であることから、大手企業の導入が進んでいます。

「AWS」を導入する際には、手間や専門的な知識を要するケースもあります。

「AWS」の導入事例のページや導入企業が公開しているシステム導入効果のページを確認してから検討しましょう。

また、「AWS」を導入支援した開発パートナー企業にヒアリングすることも良いでしょう。

 

 

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