BIツールを推進する開発パートナー選びのポイント

「BIツール」というIT用語を聞いたことがありますでしょうか?最近のIT用語はアルファベット3文字で表記されることが多いですが、「BIツール」はアルファベット2文字です。

「ツール」が付いていますので、技法や手段であることがわかります。

「BIツール」は「ビジネスインテリジェンス・ツール」の略称です。

企業・団体が社内で蓄積した膨大なデータ(ビッグデータ)を活用して、企業の意思決定を支援するツールのことを示します。

データ活用をすることが常道になった企業・団体は、膨大に蓄積したデータをどのような切り口で「集計」「分析」「加工」して経営支援・営業支援につなげていくかが課題です。

その課題を支援する技法・手法が多く開発されています。

そのなかのひとつが「BIツール」です。

「ビジネスインテリジェンス・ツール」といっても、どうような機能なのか?わからないと思います。

「BIツール」は、企業・団体が社内で蓄積した膨大なデータを分析して、可視化することで、経営・営業・業務に役立てるアプリケーションソフトウェアです。

「BI」とは、ビジネスインテリジェンスの略称です。

日本語で表現すると「ビジネスの意思決定に関わる情報」のことです。

「BIツール」の導入によって、迅速で精度の高い意思決定を支援するためには、膨大なデータを「集計」「分析」「加工」することが求められます。

そのための技法・手段が、「BIツール」なのです。

ビッグデータの分析に、「BIツール」を導入しいている企業・団体が飛躍的に広がりをみせています。

これから「BIツール」とは何か?ツールがもつ機能や導入事例を紹介していきます。

 

 

1.BIツールとは何か?

「BI」の英語表記は、Business Intelligence(ビジネスインテリジェンス)です。

頭文字2文字で構成される略称です。

企業・団体が社内で蓄積した膨大なデータに基づきビジネス上の意志決定を行うことを示します。

たとえば、企業・団体が蓄積した顧客関連のデータ・Webサイト・インターネットツールを介して蓄積したデータや営業店舗の来店顧客情報データ・売上データを組織的・継続的・系統的に蓄積・分析して、必要に応じた加工をします。

集計・加工結果をビジネス上の意思決定に有用な洞察を導き出すために利活用します。

上記のデータの活用技法・手段を「BIツール」と称します。

最新IT機器の飛躍的進歩とインターネットが普及したことで、基幹システムから得る基本データに加えて、その属性情報や付加情報を大量に取得できるようになりました。

「BIツール」は、基幹システムの基本データとインターネットから取得する属性・付加情報を組み込んで可視化します。

企業・団体が成長するための支援に大きく貢献するとされています。

大手調査会社が公表した結果では、「BIツール」を導入した企業は約37%です。

1/3の企業・団体が「BIツール」を導入しています。

さらに、従業員規模2,000人以上の大企業が「BIツール」を導入している企業・団体は約80%です。

残念なことですが、企業・団体の事業規模が小さい中小企業・零細企業では積極的に導入されていません。

企業・団体は「BIツール」の必要性・重要性を認識して、導入する計画があるようですが、導入して経営支援・営業支援につなげていない状況のようです。

 

 

2. BIツールでできること

「BIツール」を導入することで、でできることを紹介します。

「BIツール」は企業・団体が蓄積した膨大なデータを多角的に分析して、集計・加工することができます。

「BIツール」を導入した企業・団体の担当者・技術者は、「BIツール」の機能を理解していないために有効活用されていないケースがあるようです。

経営企画部門やマーケティング部門と調整して、「今、欲しい資料」をヒアリングして該当する資料を作成してみましょう。

それでも、理解されないようであれば、①昨年の売上トップ10と本年の売上トップ10の資料を試作してみましょう。

②上記①の集計データ基に売上数量・売上金額・粗利率を前年対比した条件にしてみると、新たな発見があるかも知れません。

 

3.BIツールの機能

「BIツール」の機能を紹介します。

第1にデータの可視化です。

「BIツール」は、企業・団体が蓄積した膨大なデータを集計・分析・解析をして、結果を出力または表示します。

「BIツール」の出力結果は数字の羅列ではなく、グラフやインフォグラフィック(集計結果を視覚的に表現したものをいいます。)等、IT機器が不得意な方が見ても直感的で分かりやすく表現します。

その結果、意思決定に要する期間を短縮する効果があります。

また、複数の原資データを多角的に分析できるが「BIツール」の重要な機能です。

たとえば、お客先様別・地域別・品群別の売上数量・売上高・利益率・前月比・前年比較を瞬時に集計・分析します。

さらに、集計結果からピンポイントで特定数値を掘り下げる「ドリルダウン」機能があり、深層かつ詳細なデータを分析が可能です。

加えて、基幹システム以外のデータベースに接続することができます。

この機能により多角的な解析が実現できるようになりました。

第2にデータのなかから法則性を導き出すことができます。

「BIツール」にはデータマイニング(データを解析して有益な情報や知識を見つけ出す技術です。)機能があります。

マーケット・バスケット分析といい、ある商品と購入されやすい商品の組み合わせを分析するための手法があります。

たとえば、乳幼児用の紙おむつを購入したお客先様は、缶ビールを一緒に購入される傾向があると分析されました。

紙おむつ販売コーナーの隣に缶ビール販売ブースを設けたことで、缶ビールの売り上げがアップした事例があります。

第3にデータ分析を基にした予測をすることです。

蓄積した膨大なデータを解析して仮説の立案・未来予測をする機能があります。

たとえば、天候・季節・時間帯による売上傾向から予測を立案して、販売ブースを調整・対応することができます。

 

 

4.BIツールの導入事例

「BIツール」の導入事例を紹介します。

第1に全国展開をしている飲食店チェーンの導入事例です。

当該企業は、店舗ごとにデータ形式がことなっていたため、お客先様の全体像を把握することができませんでした。

店舗ごとの売り上げ管理をするシステムを統一化するためには、莫大な費用と期間を要します。

そこで「BIツール」を導入して、異なるデータ形式を収集して、分析、加工することができるようになりました。

今まで紙媒体の売り上げ情報を基幹システムに入力するために数千時間を費やしていました。

「BIツール」導入で数千時間の入力工数が削減できました。

第2にアメリカ合衆国の公立高等学校は、生徒の出欠管理をMS Excelを使用していました。

MS Excelはスタンドアロン運用が多いので、管理者は生徒の出欠情報をタイムリーに確認することができませんでした。

遅刻常習生徒や問題がある生徒へタイミングよく声掛けをすることができませんでした。

当該高等学校は、「BIツール」を導入しました。

個々のMS Excelデータを収集して、生徒の出欠状況をデータとして活用しました。

遅刻常習生徒や問題がある生徒へタイミングよく声掛けをすること可能になりました。

さらに、中途退学の可能性のある生徒を予測することで、早期に相談・カウンセリングを実施することにつながりました。

その結果、生徒に必要な支援を行い、退学者を減らすことに成功しました。

 

 

5.BIツールを推進する開発パートナー選びのポイント

「BIツール」は、企業・団体が導入している基幹システムとの連携とオフラインで導入しているサブシステムとの連携が必要になります。

「BIツール」導入については、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナーに相談してみることをお勧めします。

大手電機メーカー、ITベンダー企業は基幹システムをする部門とは別に「BIツール」支援サポート部門があります。

現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。

大手電機メーカー、ITベンダー企業の「BIツール」支援サポート部門は、企業・団体の事業部・部署・部門が導入している個別の業務システムのスペックを確認しています。

「BIツール」の導入は、基幹システムを導入した開発パートナー企業に事前確認をしましょう。

 

 

まとめ

「BIツール」は、企業・団体が蓄積した膨大なデータを活用して迅速で精度の高い意思決定を助ける技術・手段です。

現状をタイムリーに把握し、背後にある原因・問題・課題を堀下げて確認できます。

しかし、「BIツール」は機能が多いので十分に活用できない導入事例があるようです。

基幹システムを導入した開発パートナーや関連する大手電機メーカーの「BIツール」担当に現状をヒアリングすることも大切なようです。

 

 

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