
VUCAを回避させる開発パートナー選びのポイント
「VUCA」と用語を聞いたことがありますでしょうか?「VUCA」とは、将来を予測するのが困難な状態を示すことです。
「お先真っ暗」とのことばが合うかもしれません。
「VUCA」は、1990年代の「ベルリンの壁崩壊」に端を発した、東西冷戦後に戦局の見通しが不透明になった軍事用語でした。
それから、アメリカ合衆国で起きた大惨事である9.11同時多発テロ事件、リーマンショック事件、東日本大震災、イギリスのEU脱退、新型コロナウイルス感染症のパンデミック等、世界中で想定外の出来事が発生しています。
社会経済・ビジネス世界で予測困難な状態を示す用語として「VUCA」が広く使われるようになりました。
「今後数年はVUCAの時代で先行きが不透明だ」などと使用されます。
「VUCA」は、抽象的ですが不確定要素が多く未来を予測しづらい世界のことを示します。
この時代を生き抜くためには「変動性」「不確実性」「複雑性」「あいまい性」を踏まえて行動することが重要とされています。
これから「VUCA」の紹介と意味、この時代を生き抜くスキル、「VUCA」時代に重要な思考法「OODAループ(あらゆる分野に適用できる一般理論のことです。)」を紹介していきます。
目次
1.VUCAとは何か?
「VUCA」は「変動性(Volatility」「不確実性(Uncertainty)」「(複雑性(Complexity)」「曖昧性・あいまい性(Ambiguity)」の頭文字4文字で構成させる造語です。
「ブーカ」と読みます。
日本語では、未来の予測が困難な状態になった時代や社会のことをいいます。
「VUCA」時代は、従来の常識を超える社会変化が生じる時代とされています。
たとえばスマートフォンがあります。
日本国内では8,500万名の方が保有しているといわれています。
公共交通機関に乗車すると9割以上の方々スマートフォンを操作しています。
スマートフォンの普及によって、SNSが広がり「ユーチューバー」「インフルエンサー」という職種が誕生しています。
社会全体のデジタル環境が、メディアからSNSに移行されました。
上記で紹介した変化は10年前に想定できたでしょうか?この事象が「VUCA」なのです。
上記の変化は、皆さんのライフスタイルを一変させる影響があり得ます。
さらに企業・団体の経営に影響が与えて、従来の事業・サービスを一変させる可能性があるのです。
2.VUCAの意味
前章紹介しましたが、「VUCA」は「V:Volatility(変動性)」「U:Uncertainty(不確実性)」「C:Complexity(複雑性)」「A:Ambiguity(曖昧性)」から構成される造語です。
一般社会で従来の常識が通用しない時代が変遷したことで、「VUCA」はという用語は広く使用されるようになりました。
社会経済活動に大きな影響を与える「VUCA」の変化を回避するために意味があります。
その意味は①デジタル技術の急速な進化に対応すること、②気候変動・海洋汚染の環境破壊の深刻化に順応すること、③グローバル経済が引き起こす問題の複雑化に準ずること、④日本国内の少子高齢化、生産年齢人口の減少、人生100年時代、世界的の人口爆発などの社会構造の変化に対応すること、⑤新型コロナウイルス感染症のパンデミックに順応することです。
企業・団体だけで解決・対応できない問題・課題がほとんどです。
先回りして回避策を講じることができません。
この事象が多面的に到来することが「VUCA」の特徴です。
3.VUCA時代を生き抜く国の提言
「VUCA」時代を生き抜く日本政府の提言を紹介します。
経済産業省は、「VUCA」時代の環境変化によって日本の産業界が多くの課題に直面していると指摘しました。
2019年に「人材競争力強化のための9つの提言(案)」を発表しました。
少子高齢化・グローバル化・デジタル化等の社会変化に対応するために、人材マネジメントの改新が必要であると提言しました。
企業・団体が「VUCA」時代を生き抜く経営戦略には、人材戦略が重要であることを提言しています。
人材(人財)採用が要になることを提言しています。
これから、経済産業省が提言した「人材競争力強化のための9つの提言(案)~日本企業の経営競争力強化に向けて~」(出典:経済産業省HP)の「経営競争力・人材競争力強化のための9つの提言」を紹介します。
- 経営戦略を実現する重要な要素として人材および人材戦略を位置づけること。
- 多様化する個人のあり方をふまえ、個人と企業の双方の成長を図ること。
- 経営トップが率先して、VUCA時代におけるミッション・ビジョンの実現を目指し、組織や企業文化の変革を進めること。
- 経営に必要な多様な人材確保を可能とする、外部労働市場を意識した柔軟な報酬制度・キャリアパスの整備。
- 個人の挑戦や成長を加速させ、強みを活かした企業価値の創出に貢献する企業文化や評価の構築。
- 変革や人材育成を担う経営人材、ミドルリーダーの計画的育成・支援。
- 個人の自律的な成長や学び直しを後押しし、支援する機会の提供。
- 個のニーズに応え、経営競争力強化を実行する人事部門の構築。
- 経営トップ自ら、人材および人材戦略に関して積極的に発信し、従業員・労働市場・資本市場との対話を実施。
以上の9項目です。
抽象的で中央官庁らしい提言です。
4.VUCAで重要な思考法「OODAループ」
「VUCA」で重要な思考法「OODAループ」を紹介します。
「OODAループ」という用語は聞いたことがないようです。
前章で紹介しましたが、1990年代の東西冷戦後の軍事用語が発祥とされています。
「OODAループ」は、ビジネスセミナー・ビジネス書で用いられている「PDCAサイクル」をイメージするとわかり易いと思います。
「PDCA」は、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)することの略称です。
「PDCA」は計画・実行・評価・改善を繰り返すサイクルのことです。
「OODAループ」は、現状の観察(Observe)からスタートします。
その後、現状を理解(Orient)し、実行要件を決めて(Decide)、行動(Act)するサイクルを繰り返します。
想定外の要件が生じることを前提にして、最前線で生じている要件を把握し、その対応策を迅速に意思決定し、実行するサイクルです。
初期の計画に縛られずに環境の変化に合わせて柔軟に対応した計画立案することが最大メリットです。
計画を環境の状況に合わせて立案しないと、後の工程が歪んだ結果に陥ることになります。
適宜にスピード感がある意思決定をすることが「VUCA」時代にマッチしているといわれています。
5.VUCA時代に必要なスキル
「VUCA」時代に必要なスキルを紹介します。
第1に情報収集力です。
現状を詳細に観察して、市場・社会全体に観点を広げて情報収集する能力が求められます。
お客先様・業界精通者との円滑なコミュニケーション能力が必要になります。
業界外の人脈ネットワークを構築する能力も必要になっていきます。
第2に状況把握力です。
情報収集したことを分析して、現状を正確に把握する能力が求められます。
主観に惑わされず、客観的な現状を見極める能力が求められます。
第3に意思決定力です。
状況を把握した結果から導いた改善策に優先順位を付与していきます。
今後、取り組む改善策を実行するか否かを決断します。
現状の改善策を決める論理的な思考力が求められます。
また、正解のない課題に対する決断力が問われます。
第4に実行力です。
社会環境の変化が顕著な「VUCA」時代に、迅速に計画を実行させる能力が求められます。
慎重になり機会損失になる前に、意思決定した課題解消の改善策を実行させることです。
失敗を恐れず挑戦する実行力と暫定的に実行させて状況を勘案しながら軌道修正する実行力が求められます。
6.VUCAを回避させる開発パートナー選びのポイント
「VUCA」は経営マネジメントに導入させる仕組みなので、企業・団体が導入している基幹システムと連携はありません。
グローバル競争とIT技術の飛躍的な進歩が著しい状況下で、企業・団体は急速で急激な環境変化に遭遇しています。
見通しが立たない環境変化に対応する能力をもつ人材(人財)は求められます。
この「VUCA」を回避させるために、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナー企業に他社事例や成功事例を聞いてみましょう。
あくまでも自企業・団体に合致する事例とは限りませんが、参考にして検討するソースデータにできます。
大手電機メーカー、ITベンダー企業は基幹システムをする部門以外に「VUCA」に関与したエンジニアがいるとおもいます。
また、大手電機メーカー・ITベンダー企業内で「VUCA」回避するために人事部門・経営企画部門で「OODAループ」を導入して実行しているかもしれません。
現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。
まとめ
「VUCA」は、未来予測が難しくなる状況であることです。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響が加わり、未来予測が困難な状態下であるようです。
見通しが立たない環境変化に柔軟に対応する力量が求められます。
システム開発のITパートナー探しをされるのであれば
システム開発のITパートナー探しをされるのであれば「システム開発コンシェルジュ」で是非ご相談いただければと思います。
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