APIファースト型開発を推進する開発パートナー選びのポイント

「API」というIT用語を聞いたことがありますでしょうか? APIの英語表記は、Application Programming Interfaceといい、頭文字3文字で構成される略称です。

日本語では、アプリケーション・プログラミング・インタフェースといい、ソフトウェアの一部を公開して、他のソフトウェアと互いに機能を共有できるようにすることです。

「APIファースト」とは、APIの設計を中心として、スケールアウトを目的にしたサービス開発技法です。

スケールアウトとは、コンピューター・システムの性能を増強する手法のひとつで、コンピューター・ハードウェア機器の台数を増強するシステム全体の性能を向上させることを示します。

従来の「APIファースト」の考え方は、インターネットWebシステムに適用していました。

近年では、スマートフォン・タブレット端末のシステム開発への対応が求められています。

スマートフォン・タブレット端末内で動作するスタンドアロンのアプリケーション開発であれば、ネイティブアプリケーションによるもので完結しました。

しかし、スマートフォン・タブレット端末とサーバー間の通信が必要なアプリケーションは「API」を用います。

「APIファースト型開発」とは、「API」を介することで他のサービス機能を利用して、システム開発を効率的にすすめることができます。

特定の指示・命令が必要なプログラムを公開された「API」を介することにより、白紙状態からプログラムを組む必要がなくなります。

公開されている「API」を利用することで、複雑なプログラミングのコーディングする工数を省き、開発工数を短縮することができます。

製造する開発ベンダーの選択肢が広がり、専門性に特化した開発ベンダー企業から、幅広い開発ベンダーを選択できるようになりました。

これから「APIファースト型開発」とは何か?メリットなどを紹介していきます。

 

 

1.APIファースト型開発とは何か?

「APIファースト型開発」とは何か?のまえに「API」の紹介をします。

「API」はApplication Programming Interfaceの略称です。

日本語で、アプリケーション・プログラミング・インタフェースといい、ソフトウェアコンポーネント(ソフトウェアを構成する部品・成分・構成要素のことです。)が相互に利活用するためのするインタフェースの仕様です。

「APIファースト型開発」は他サービスの機能を連携できる仕組みです。

公開されているソフトウェアを利活用して、開発中のアプリケーションソフトウェアに組み込むことができるようになるので、効率的なアプリケーションソフトウェア製造ができます。

また、他のアプリケーションソフトウェア間で連携することができます。

「API」のソフトウェアコンポーネントは、通常Webサイト上に公開されているので、制限なく誰もが無料で使用することができます。

しかし、公開されているソフトウェアコンポーネントは実行モジュールなので、内部の開発言語・コーディング内容・内部コードは公開されていません。

公開されてソフトウェアコンポーネントは、機能・用途・仕様が不明瞭なことがあり得ます。

そのため「API」は機能に限定せずに、Webサイト上に使用方法と使用ルールが公開されています。

 

 

2.APIファースト型開発のメリット

「APIファースト型開発」のメリットを紹介します。

第1に効率的に開発できることです。

ソフトウェアコンポーネントが公開されていることで、類似の機能をもつプログラムの開発を白紙状態から始める必要がありません。

公開されているソフトウェアコンポーネントを利用することで、開発工数を軽減できます。

公開されているソフトウェアコンポーネントは利用料金がかからないので、開発コストを軽減することができます。

公開されているソフトウェアコンポーネントは稼働実績があるので、使用した部品・機能の検証・テスト工程は軽減できます。

そのため、効率的に開発ができるとともに納期短縮につながります。

第2に他社データを再利用することができます。

類似の機能をもつプログラムの検証・動作確認をするために、ソースデータが必要になります。

検証・動作確認をするためのソースデータ製造には大きな工数がかかります。

公開されている他社データを再利用することで、検証・動作確認工程を削減することができます。

第3にサービス利用者の利便性が向上します。

他社のユーザー情報を利活用することで、
当該サービスにログイン環境を構築することができます。

検証用のログオンID・パスワードの設定が不要なので、面倒な環境整備をする工数が削減できます。

第4にセキュリティー機能が向上します。

「Facebook」「Twitter」「Google」のAPIキーを取得することで、当該サービスにSNSのログイン設定ができます。

新規登録をする手間が不要で、「Facebook」「Twitter」「Google」のハイレベルなセキュリティー機能を使うことで、当該サービスのセキュリティー機能を向上することができます。

 

 

3.APIファースト型開発の使途

「APIファースト型開発」の使途を紹介します。

第1にアプリケーションをAPIサイトに登録します。

「APIファースト型開発」サービスを提供しているベンダー企業の専用Webサイトから、利用者のアプリケーション情報を登録します。

「このアプリケーションを利用します」と宣言します。

登録する内容は「アプリケーションの名称」「アプリケーション登録をしているドメイン(URL)」「返信先のドメイン(URL)を設定します。

(コールバックといいます。)」です。

上記の項目を登録すると、連携できるようになります。

第2に「APIキー」「シークレットコード」を取得します。

「APIキー」「シークレットコード」はセキュリティー対策に必要です。

「APIファースト型開発」サービスが誰でも好きなときに自由に利用できます。

外部から勝手に流用されないように「APIキー」「シークレットコード」を設定して対処します。

第3にリファレンスを勘案して実装することです。

「APIファースト型開発」サービスのリファレンスを勘案してコーディングをしていきます。

実際に稼働しているソフトウェアコンポーネントですので、便利さを実感できます。

 

 

4.APIファースト型開発を簡単に学ぶ方法

「APIファースト型開発」を簡単に学ぶ方法を紹介します。

第1にWeb学習サイトです。

「APIファースト型開発」を学ぶWebサイトはインターネット上に多数アップされています。

多数なので、どのWebサイトを選択してよいか判断できないと思います。

キーワードが「APIファースト開発」では、広範囲なコンテンツが表示されます。

必要な機能を付記した検索をしてみましょう。

または、大手電機メーカー、大手ベンダー企業の「APIファースト開発」ページから問い合わせ窓口・コールセンターに相談する手段があります。

基本的には無料で使用できるソフトウェアコンポーネントなので、Web学習サイトも無料のWebサイトを選択しましょう。

第2書籍やDVD教材です。

「APIファースト型開発」の自習はテキスト書籍が出版されています。

付属のDVDがついている書籍があるので、大きな本屋・または通販Webサイトを検索してみましょう。

初心者から上級者用がありますので、できれば本屋で立ち見をして自分に適した教材を選択しましょう。

第3にプログラミングスクールに通うことです。

「APIファースト型開発」に関連するプログラミングスクールは、Web学習サイトと同様に多数のスクールが開講しています。

残念ながら無料のプログラミングスクールはありませんでした。

数千円~50万円のプログラミングスクールがあります。

自己学習で「挫折した方」「質問できないと不安である方」は自己投資をしてプログラミングスクールに通ってノウハウを身につけましょう。

 

 

5.APIファースト型開発を推進する開発パートナー選びのポイント

「APIファースト型開発」の推進は、現行の基幹システムの運用に影響を与えることはありません。

参考ですが、現行の基幹システムを開発したとき、開発パートナー企業が導入したシステム開発手法がどうような開発形式であったか、営業担当またはプロジェクト・マネージャーに聞いてみてください。

自社の情報システム部門・IT関連部門で基幹システムのカスタマイズや新規サブシステムを開発するときに、参考になると思います。

「APIファースト型開発」の推進している市場動向を、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナーに聞いてみましょう。

大手電機メーカー、ITベンダー企業、ITベンチャー企業は基幹システムをする部門以外に「システム開発手法」をサポートする担当エンジニアを用意しています。

現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。

 

 

まとめ

「APIファースト型開発」は実際に、ソフトウェアコンポーネントを利活用することで利便性の高さ実感することができます。

簡単に利用できるソフトウェアコンポーネントを一度、試作品に実装してみると特徴・使途が掴めることでしょう。

無料で誰でも利活用した「APIファースト型」のソフトウェアコンポーネントをさわってみましょう。

 

 

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