
SEの特性検査とは?
SEといえばIT関連の高い技術が必要なイメージがあるでしょう。
しかし実際に必要なのはITスキルだけではありません。
この記事ではSEの特性検査について詳しく説明していきます。
目次
ITエンジニア適性検査とは?
ITエンジニア適性検査の主眼は、候補者の能力や性格が職場環境に適しているかどうかを評価することにあります。
また、適性検査では、ソフトウェアやコンピュータのハードウェアを使いこなす能力など、必要な技術的スキルを評価することもできます。
適性検査は、特別な方法で仕事を選ぶために使われるものではありません。
適性検査は、企業が適材適所の人材を採用するために、応募者が持っている適性や性格のレベルを測るために使われます。
主なITエンジニア適性検査
主なITエンジニア適性検査としては、以下の4種類があげられます。
- ATPP
- CAB
- GAB
- 情報技術者適性診断テスト
ATPP
「ATPP」とは、IBMがしている、エンジニア向けの適性検査です。
数列を用いた問題や数学などのロジカルな回答を求める問題が出題されるポイントです。
論理的思考力はシステムを構築するうえで必要です。
CAB
世界最大級のコンサル企業のSHL社が作成する適性検査です。
主な内容は以下のようになっています。
コンピュータ職としての適性を診断します。
SE・プログラマーそれぞれについての職務適性だけでなく、入社時に見ておくべき「ヴァイタリティ」「チームワーク」などの9特性についても予測します。
引用:日本エス・エイチ・エル
この試験は、IT企業の採用試験でよく利用されており、ATPと同じように論理的な思考力を測定することが目的であります。
特にシステムエンジニアの適性チェックをします。
CABは、コンピューター職に必要な知的能力が試される4種類のテストと、性格テストを受けることになります。
さらにバイタリティやストレス耐性もチェックすることができます。
CAB適性検査は5つのセクションで構成されています。
– 問題解決力
– 情報処理
– 自然言語処理
– 情報整理
– 批判的思考
適性スコアの判定に役立つテストは他にもいくつかありますが、CABの適性テストは、市場で最もよく知られ、最もよく使われている適性テストのひとつです。
CAB適性検査の準備をする際には、CAB適性検査のテストプロセスを理解することが重要であり、テストプロセスに関するいくつかのヒントとともに、スコアを獲得するためのさまざまな方法があります。
情報技術者適性診断テスト
情報技術者適性診断テストの特徴は以下の3点です。
SEになるためには必要な診断テストといえるでしょう。
1プログラマー、SE、チームリーダー、プロジェクトマネージャーの適性を判定
受検者の検査結果から情報技術者としての適性を診断、4職種を4段階で判定し、適性職務に関するコメントを表示します。
2企業で働く情報技術者を対象に調査を実施
現役の情報技術者を対象に調査を実施し、テスト結果と業績、人事考課との相関をみていますので、信頼のおけるテスト結果が得られます。
3態度能力と知的能力の両面から診断
受検者の能力を、企業で実績を上げるうえで欠かせないパーソナリティ特性である「態度能力」と「知的能力」の両面から総合的に診断します。
引用:ダイヤモンド
また診断項目ですが、以下のようになっています。
IT技術ではなく、人間性やコミュニケーション能力などが求められているのがわかります。
SEはグループで行うことが多く、また企業の問題解決をすることが必要になるのです。
基礎診断項目
(業種・職種にかかわらず必要な特性)
1.積極性 2.協調性 3.慎重性 4.責任感
個別診断項目
(職種によって重要度が異なる特性)
○仕事への態度
1.活動性 2.持久性 3.思考性 4.自主性 5.自己信頼性
○対人関係
1.共感性 2.指導性 3.感情安定性
○組織への順応
1.規律性 2.従順性
◆知的能力
1.文章理解力 2.数理的思考力 3.データ分析力 4.図形理解力 5.問題解決力
引用:ダイヤモンド
SEに求められる適性
SEはITスキル以外に、クライアントの問題を聞き取る能力や提案力などさまざまな能力が必要になります。
また納期が決まっているので、日程管理能力も必要になるでしょう。
またなんといっても重要なのが、コミュニケーション能力です。
グループで業務をして、クライアントとも打合せをすることが多いです。
いくらITスキルが高くても、それだけではSEは評価されないのです。
このこともあり、実は理系でなくても文系卒のSEも数多くいます。
適性検査と就職活動
適性検査の結果で採用されないケースはありますが、ほとんどの理由で採用基準に達していないのが理由です。
ITスキルではなく人物像にあっていないケースがあります。
採用基準に足りずに場合は落ち込んでもしかたないので、次に進むことをおすすめします。
またそれでもSEになりたい場合は、もう一度企業に求められる人材像を見直すことも大事でしょう。
また他社であれば違うことを求めているケースもゼロではありません。
しっかりとした学習計画を立てて、適性検査に望むようにしてください。
テストの前には、テストについてできるだけ多くのことを読み、スコアによって何が期待されるのかを確認しておく必要があります。
プログラマーとSEの違い
よく間違えられるのがプロうグラマーとSEの違いです。
実はこの二つの業務は大きく違います。
まずあげられるのが、SEは食らうアントと交渉が必要であり、プログラマーは必要ありません。
「大きな違いとしてあげられるのが、任される仕事の範囲といえます。
システムエンジニアはクライアントとの窓口になり、顧客を満足させられる仕様書を作成することが仕事です。
一方のプログラマーは、仕様書にそってコードを書く作業を担う職種です。
小規模な企業やベンチャーの場合、プログラマーの仕事をシステムエンジニアが兼務することも、当然のように行われています。
より広範囲な仕事を任されるのがシステムエンジニアであり、専門的な仕事に集中できるのがプログラマーであると考えると、わかりやすいでしょう。」
引用:JINA
逆にプログラミングスキルをも取られるのは、プログラマーのほうです。
プログラマーには、高度なプログラミングスキルが求められます。
システムエンジニアでは作業できないような高度な作業を任されることが多く、使いこなせるプログラミング言語を多くもっているほうが就職・転職に有利です。
システムエンジニアは、プログラマーほど高度なプログラミングスキルは求められない場合が多いといえます。
プログラミングスキルよりも、プロジェクト全体を俯瞰して見ながらコントロールするスキルが必要です。
社内外の人と接する機会も多く、コミュニケーション能力も不可欠でしょう。
引用:JINA
プログラマーの適性とは
ここまでプログラマーとSEの違いを説明したので、プログラマーの適性もみていきましょう。
集中力が高い
プログラマーの主な仕事は、椅子に座ってコンピュータに向かい、コードを書き続けることです。
椅子に座って長時間作業できるだけの集中力が必要です。
勉強していても、スポーツしていても、ゲームしていても、何かに集中できる人は、プログラマーの資質を持っていると言えるでしょう。
柔軟に対応できる
プログラマーは忙しい時と、通常の時と仕事量が極端に違います。
そのため仕事量に対して柔軟に適応できることが重要になるでしょう。
ここまでプログラマーの適性を説明してきましたが、自分の業務に対して集中して仕事をすることが重要です。
しかしSEは自分の業務だけではく、クライアントとのやり取り、同じく仕事をしている他のSEなどとのコミュニケーションが重要になります。
しかしプログラミング能力自体はプログラマーの方が求められます。
まとめ
SEはITスキルはもちろんですが、クライアントとのやりとりが重要になります。
コミュニケーション能力や提案力が求められるため、幅広い能力が求められるのです。
さまざまな特性検査でもこれらの能力が含まれています。
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