Chromebookを推進する開発パートナー選びのポイント

「Chromebook」というIT用語を聞いたことがありますでしょうか? 「Chromebook」はクロームブックといい、アメリカ合衆国のGoogle社製のChrome OS(オペレーティングシステム)を実装したコンピューターを指します。

OS(オペレーティングシステム)とはコンピューター機器を操作する基本ソフトウェアです。

たとえば、Windows10/11(アメリカ合衆国のMicrosoft社製)やiOS14/15(アメリカ合衆国のApple社製)と同等な基本ソフトウェアです。

「Chromebook」は、Windows OS・iOSとは異なる「Chrome OS」の独自OSで、Androidタブレット端末・スマートフォンが実装しているアメリカ合衆国のGoogle社が開発したOSです。

「Chrome OS」は第3の パソコンといわれる「Chromebook」に実装されています。

しかし、コンシューマー向けに広がりをみせていますが、企業・団体のICT部門・情報システム部門が導入・普及している状況ではありません。

これから、企業・団体のICT部門・情報システム部門の担当、ICT 導入に熱心な経営陣・経営層に向けて、「Chromebook」メリットとデメリットを紹介していきます。

 

 

1.Chromebookとは何か?

「Chromebook」は、アメリカ合衆国のGoogle社が開発した「Chrome OS」を実装したノートパソコンのことです。

また、デスクトップ型パソコンがリリースしており「Chromebox」といいます。

「Chromebook」の特徴は、ChromeのWebブラウザからインターネットを閲覧するシンプルな設計です。

eメール・動画視聴、オンラインweb会議、帳票作成などの業務がWebブラウザだけで、すすめることができるクラウドコンピューティング・サービスです。

「Chromebook」はシンプル設計なので、ノートパソコンの電源を投入してログオン画面が起動するリードタイムが大幅に削減できました。

また、OS(Windows10/11、iOS14/15など)のバージョンアップ・アップデートに費やす待機時間が劇的に削減できました。

特にMicrosoft社のOSであるWindows 10は、アップデートが頻繁に実行されます。

その都度、再起動をする待機時間は、パソコンが使用できない状態になります。

さらに、IT機器が苦手な利用者が使用しているパソコンのOSアップデートは、IT部門担当・情報システム部門担当が代行します。

「Chromebook」はOSアップデートという面倒な作業がなくなるのです。

「Chrome」のクラウドコンピューティング・サービスの大きなメリットといえます。

近年は、セキュリティー対策が注視されています。

マルウェア・ランサムウェア・情報漏洩リスク対策が、「Chromebook」に実装されています。

また、利用するアプリケーションソフトに標準装備されています。

「Chromebook」導入によって、セキュリティー対策コストが軽減化されます。

 

 

2.Chromebookのメリット

「Chromebook」導入のメリットを紹介します。

第1にコスト削減です。

一般的なWindows OSパソコン、iOSのパソコンと比較するとノートパソコン実機よりも安価であることです。

また、セキュリティー対策機能が標準装備されているので、セキュリティー対策アプリケーションを導入・設定する必要がなくなりため、セキュリティー対策アプリケーション費用が削減できます。

第2にパソコンやアプリケーションの管理負荷が軽減されます。

WindowsアップデートなどのOSの最新化をする必要がありません。

「Chrome」のクラウドコンピューティング・サービスが最新化します。

「Chrome」クラウドコンピューティング・サービスは、新機能が追加されるまで更新作業がありません。

Windows OSのようにアップデート対応に追われることが削減されます。

第3にアカウント管理工数が削減化できます。

「Chrome」のクラウドコンピューティング・サービスの管理コンソールで一元管理することができます。

フォルダ・ファイル・アプリケーションソフトウエア利用権設定を一元管理することができます。

従来のアプリケーションソフトは個々にアクセス権限(参照・更新・接続不可)を設定する必要がありました。

アプリケーションソフトウェア別に操作方法が異なるため、アクセス権設定担当の負荷がかかりました。

管理コンソールで一元管理することでアクセス権設定が一元化され負荷が軽減されます。

第4に「Chromebook」の電源投入をすると10秒以内に起動します。

電源投入からログオン画面が表示されるまでの待ち時間が削減されます。

第5に在宅勤務・テレワーク勤務・リモートワーク勤務の端末としても最適です。

Windows Server Update Services(WSUS)によるWindows OSアップデートと異なり、在宅のインターネット環境から自動更新・クラウドコンピューティング・サービスから自動更新されるので、IT部門担当・情報システム部門担当が更新作業の代行が不要になります。

第6に現在利用しているパソコンに障害があったとき、代替パソコンを接続すれば直前に行っていた作業が継続できます。

「Chrome」クラウドコンピューティング・サービスの管理コンソールでアカウント情報が登録されているので、ログインIDとパスワードでアカウント情報を代替パソコンに適用することが可能になります。

今でも現役ですが、大型汎用機に接続するダム端末をイメージしていただくとわかり易いと思います。

 

 

3.Chromebookのデメリット

「Chromebook」導入のデメリットを紹介します。

第1に一般的なアプリケーションソフトウェアがインストールできないことです。

「Android」「Chrome」ブラウザの拡張機能以外は基本的にインストールできません。

第2にWindows OSの実行ファイル「exe」が起動できないことです。

第3にキーボードの配列やファンクションキーの機能がWindows OSと異なることです。

第4にWindows OSに依存しているシステムにアクセスすることができないことです。

第5「Chromebook」のOSの版数最新化はインターネット経由になります。

社内ネットワーク・イントラネット環境のセキュリティー対策レベルを高位にしているときは、一時的にレベルを下げてから最新化する必要があります。

最新化が完了したら元のセキュリティー対策レベルに戻す作業が必要になります。

一般的・汎用的なアプリケーションソフトウェアのインストールができないと、Microsoft Office 製品がインストールできません。

そのため、Web版・Android版を利用することになります。

さらにMS Excelに搭載しているマクロ機能が使用できません。

使用するためには、仮想デスクトップ機能(VDI)やParallels Desktop for Chromebook Enterprise を介することになります。

「Chromebook」本体の機能に依存するため、仮想機能はクラウドコンピューティング・サービスに移管することも視野に入れて検討をしましょう。

 

 

4.Chromebook機器選定方法のポイント

「Chromebook」機器選定方法のポイントを紹介します。

第1にハードウェア(端末機器本体)の選び方を紹介します。

選択基準をハードウェアのスペックを重視する選定方法です。

「Chromebook」はクラウドコンピューティング・サービスに特化したハードウェアです。

たとえば、Windows OS のパソコンのプロセッサーはインテル「Core-i7」が搭載されるハイスペックの商品が市場に流通しています。

「Chromebook」のプロセッサーはワンランク下位のスペックを選択して、環境コストを下げてみましょう。

第2に使途を重視する選定方法です。

上記で紹介しましたが、インテル社の最新プロセッサーは「Core-i9」です。

「Chromebook」はクラウドコンピューティング・サービスに特化しています。

メールチェック・オンライン会議などが主業務であれば、プロセッサーのランクを下げてコスト削減を図りましょう。

 

 

5.Chromebookを導入して失敗しないためのポイント

「Chromebook」を導入して失敗しないためのポイントを紹介します。

第1に無料のトライアル貸し出しで実機体験をしましょう。

「Chromebook」には2台までの無料貸し出しサービスがあります。

実機を操作してみてレスポンスやUIおよびUX機能を体験してから、購入対象の実機を選定することができます。

第2に「Chromebook」はMicrosoft Windows OS / Apple iOS と異なるコンセプトで開発されたハードウェアです。

「Chromebook」はハードウェアのスペックに依存しないクラウドコンピューティング・サービスで運用します。

クラウドコンピューティング・サービスで運用する対象機器を「Chromebook」に切り替え、従来の業務をする担当部署・担当者は
Microsoft Windows OS / Apple iOSのハードウェアを「Chromebook」に入れ替える必要はありません。

ライトユーザーには「Chromebook」、ノーマルユーザー・ヘビーユーザーには従来の機種を継続して利活用していきましょう。

何十%でも「Chromebook」に切り替えことで、運用コスト・管理コストが軽減されます。

 

 

6.Chromebookを推進する開発パートナー選びのポイント

「Chromebook」導入は、企業・団体が導入している基幹システムを導入している開発パートナー企業に相談してみましょう。

企業・団体の営業担当部門・販売担当部門などのIT機器の利用に関してライトユーザーが多いといわれています。

全社のパソコンを「Chromebook」に切り替えることではないことを確認しましょう。

「Chromebook」導入の検討は、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナーに事前相談してみることをお勧めします。

大手電機メーカー、ITベンダー企業、ITベンチャー企業は基幹システムをする部門以外に「Chromebook」をサポートする担当エンジニアが待機しています。

現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。

 

 

まとめ

「Chromebook」はビジネスユース・コンシューマーユース・学校向けにラインナップが整っています。

基本コンセプトがクラウドコンピューティング・サービスを活用するハードウェア機器です。

パソコン本体のスペックを意識しないで利用できるリーズナブルなハードウェア機器です。

Microsoft OSがWindows10から11に移行されています。

「Chromebook」は基本OSのバージョンアップがありません。

パソコン本体を更新するときに、比較対象にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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