
VUIを推進する開発パートナー選びのポイント
「VUI」というIT用語を聞いたことがありますでしょうか?「Hey Siri」「OK Google」の言葉をスマートフォン・タブレット端末やスマートスピーカーなどのIoT機器に日常的に呼びかけることが自然になってきています。
その言葉を呼びかけて応答する機能を「VUI」といいます。
「VUI」の英語表記は、Voice User Interface(ボイス・ユーザー・インターフェース)といい、頭文字3文字で構成される略称です。
日本語では、音声からあらゆるやりとりや操作を行うことを示します。
「VUI」は「音声UI(User Interface=IT機器・アプリケーションソフトウエア等と利用者の間で情報を送受信する仕組みのことです。)と言い換えることがあります。
人間が声に出して発した言葉を、パソコン・タブレット端末・スマートフォンに実装した機能に対して指示を与える操作方式のことをいいます。
また、画面に表示された文章をIT機器が読み上げる機能、音声で文字を入力して操作する機能も「VUI」技術に含まれます。
参考ですが、音声以外の手段でパソコン・タブレット端末・スマートフォンに指示をする方法を紹介します。
キーボードを使って文字を入力して指示を与える方式を「CUI(Character User Interface:キャラクター・ユーザー・インターフェース)」といいます。
画面上のアイコン・ボタン・メニューを操作して指示を与える方式を「GUI(Graphic User Interface:グラフィック・ユーザー・インターフェース)」といいます。
近年は、音声を使ってタブレット端末やスマートフォンを操作する場面が多くなっていると感じる利用者の皆さんが多いと思います。
「VUI」機能を実装したものが、どんなところに使われているのかを意識したことはないかもしれません。
また「VUI」を機能のメリットは何かをご存知がないかもしれません。
これから「VUI」とはなにか?実際に機能が導入されているもの、「VUI」のメリットを紹介していきます。
目次
1.VUIとは何か?
「VUI」は、Voice User Interfaceの頭文字3文字で構成される略称です。
日本語では音声を使用してあらゆるやりとりや操作をすることを示します。
音声認識機能ともいいます。
「VUI」は音声認識機能を使用したインターフェース(人間がIT機器を円滑に使用できるようにするための媒介装置・操作手順をいいます。)で、皆さんの生活のあらゆるところに組み込まれています。
従来は、マウスやキーボードを使用して入力する「CUI(Character User Interface)」という入力方法が主流でした。
その後、画面上のアイコンなどを介して入力する「GUI(Graphic User Interface)」が登場しました。
現在は、「VUI」機能の登場で、タブレット端末・スマートフォンに話しかければ操作ができるように変遷しています。
タブレット端末・スマートフォンに対して、皆さん手指を使用して直接端末や画面を触ることで操作を「NUI(Natural User Interface)」といいます。
「NUI」は、皆さんにとってより自然な・直感的な動作で操作ができる仕組みや手法のことを示します。
直接的にIT機器に指示をして、その分だけ直感的に操作したことが見えることが特徴です。
難しい説明になりましたが、普段行っている操作方法でIT機器を操作するインターフェースのことです。
「VUI」は「NUI」の一種で、日常的な動作で製品を自然に使用できる機能です。
2.VUI機能が実装されている身近な製品
「VUI」機能が実装されている身近な製品を紹介します。
第1に「音声アシスタント」です。
身近な製品では、Apple社の「Siri」、Googleアシスタント、Amazon社のスマートスピーカーの「アレクサ」が「VUI」を実装した機能やIT機器ではないでしょうか?タブレット端末・スマートフォンを利用している皆さんは、一度はボイス入力機能でアシスタントを使ったことがあることでしょう。
Amazon社のスマートスピーカーやGoogleアシスタントは、ネットサーフィンするキーワードを呼びかける・音楽を聴きたいときに呼びかけると、実装されている機能が命令を実行してくれます。
また、住宅メーカー・大手電機メーカーが販売するスマートホームでは、家屋の設備と連動して、「電気の点灯・消灯」「エアコンの起動・停止」の指令を音声でおこなうことができます。
第2に「スマート冷蔵庫」です。
「VUI」機能が「IoT」機器に実装されたことで話題になり、家庭電気製品に組み込まれるようになりました。
実装事例を紹介します。
韓国のLG社が発売する「Insta View Door-in-Door」は音声アシスタント機能を内蔵しており、無駄な開閉を減らして中身の確認する操作が音声を使って行えます。
「Insta View Door-in-Door」は、Amazon通販を活用した食材等の注文を冷蔵庫に話しかけるだけです。
さらに、調理レシピの検索をします。
料理中は手が塞がっているので、手指を使用した機器操作が難儀ですが、音声アシスタント機能を利活用して効率的な調理作業ができます。
第3に「カーナビゲーションシステム」です。
カーナビゲーションシステムは「VUI」機能が活用されている代表的な事例です。
運転中はハンドルやシフトレバーから手が離せません。
目的地までの道順を教えてもらうこと・目的地の天候を調べるもらいこと・ラジオや音楽をかけることを音声で指令できるのです。
道路交通法でスマートフォンを操作しながら運転すること、スマートフォンを見ながら運転することが禁止されています。
減点・反則金の対象ですので、絶対に操作禁止です。
3. VUIのメリット
「VUI」のメリットを紹介します。
第1に複雑で面倒な操作が不要なことです。
スマートスピーカーに指令する操作をイメージしていただければ、「VUI」の操作に掛かる時間が希少であることです。
前章で紹介しましたが、調理レシピの検索するとき、料理中は手が塞がっているので、手指を使用した機器操作が難儀です。
音声アシスタント機能を利活用すると手指の操作が不要になります。
複雑で面倒な画面操作が不要になりました。
第2にIT機器の利用層が増えることです。
従来のパソコン・タブレット端末・スマートフォンは、手指の操作やキーボード操作が必要でした。
「VUI」機能により、ユニバーサルデザインの原則が実現できることです。
ユニバーサルデザインは、「年齢や能力、身体状況などにかかわらず、デザインの最初からできるだけ多くの人が利用可能にすること」が基本コンセプトです。
障害者・高齢者を含めて利用の壁がないことが原則になります。
「VUI」は、上肢に障害がある方、知的障害がある方、視覚障害がある方、高齢者でIT機器に不慣れな方に安心して操作してもらえるインターフェースです。
また、文章の読み上げ機能なども充実しています。
より多くの人がインターネットを通じてIT機器を操作して楽しめるようになります。
第3に自然に製品を使ってもらえることです。
「VUI」を実装した製品は、屋内に設置するので、日常生活に溶け込んできています。
スマートスピーカーはリビングルームに配置します。
「VUI」機能付きの冷蔵庫はキッチンに配置します。
毎日、何度も利活用する製品です。
そのため、日常生活の必須製品になっているようです。
最近は、ソフトバンク社製「Pepperくん」、ショッピングモール・空港で稼働している警備・案内ロボットは「VUI」で操作します。
多くの方々が話かけているシーンを見ます。
画面タッチではなく、「VUI」なので気軽に活用でるようです。
4.VUIのデメリット
「VUI」のデメリットを紹介します。
第1にIT機器に話しかけていることを聞かれてしまうことがあります。
スマートスピーカーや「VUI」機能付きの冷蔵庫は屋内にありますが、タブレット端末・スマートフォンの「VUI」機能を利用するときや、前章で紹介したロボットに指令をするときは、皆さんが声を出して指令します。
その声が第三者の耳に届いてしまうことがあり得ます。
何か調べ物をするとき外で声を出す場面があるときは、TPOに合わせて利活用しましょう。
第2に声の精度が低いと聞き取ってもらえないことがあります。
人間の会話で、相手の話していることが聞き取れないことがあります。
同様に「VUI」が音声を聞き取れずに、誤認されるケース、「VUI」機能が内容を受け取りされないケースがあります。
「VUI」機能が認識できないと何度も聞き直しされます。
特に標準語以外の単語・用語を指令すると「VUI」は認識してくれません。
今後は「AI」機能が進歩することで、聞き取り精度がアップさせると期待されています。
5.VUIを推進する開発パートナー選びのポイント
「VUI」機能の採用は、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナーに相談してみることをお勧めします。
大手電機メーカー、ITベンダー企業は基幹システムをする部門以外に「VUI」を専門にしたサポート担当エンジニアをスタンバイさせています。
現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。
基幹システムを導入した開発パートナー企業は、末端の端末からホストコンピューター・サーバー機の構成を把握しています。
「VUI」機能の導入は、基幹システムを導入した開発パートナー企業に相談しましょう。
また、基幹システムを導入した開発パートナー企業から、「VUI」ソリューションの営業提案があるかも知れません。
その提案をそのまま受け入れて導入することも良いですが、改造費用・増設費用と運用に要するコストと「VUI」導入により得られるリターンを勘案して、費用対効果をしっかり確認してから導入するようにしましょう。
まとめ
「VUI」機能は、日増しに人々の生活に溶け込んでいます。
「VUI」機能を知るとメリットの大きさがわかると思います。
現状では、一般コンシューマー向けの機能が多くリリースされていますが、ビジネスユースの機能が登場するケースがあり得ます。
最新情報をリサーチして競合他社に遅れを生じないようにしましょう。
システム開発のITパートナー探しをされるのであれば
システム開発のITパートナー探しをされるのであれば「システム開発コンシェルジュ」で是非ご相談いただければと思います。
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