ローコード・ノーコード開発を導入する開発パートナー選びのポイント

2019年12月に新型コロナウイルス感染が始まり、2020年にはパンデミックに至り、現在に至っています。国内の新規感染者数が毎日2万人を超し、世界各国の感染者数レベルに達しています。

そのなかで、人流を抑制するため「在宅勤務」「リモートワーク」「雇用止め」「解雇」「倒産」により、在宅生活が長期化しています。

この在宅生活時間を有効に活用するため、新しい技術の習得・資格の取得・副業を始める方々が増えています。

新しい技術の習得で人気がある職種が「インターネットWebデザイナー」「同クリエイター」「同プログラマー」で、スキルを身に付ける自己啓発する方が多くなっています。

そんな方にお伝えしたいのが、近年話題になっている、プログラミングが不要になるノーコード・ローコード開発技法です。

ノーコード(No-Code)・ローコード(Low-Code)は、その名の通りに全くコードを記述しない・少ないコードでITサービスを開発できるツールです。

一般的なアプリケーションソフトウエアやシステム開発はプログラミング言語をコーディングして翻訳・実装をします。

ノーコード・ローコード開発は、GUI(グラフィックベースで操作できるユーザーインターフェース)ベースで、コードが自動生成される開発技法です。

ノーコード・ローコード開発ツールの導入で「短期間の開発」「早期業務効率化」の実現ができます。

アメリカ合衆国では、2024年までにローコードによるアプリケーションソフトウエア開発が、市場の65%を占めると予測しています。

 

 

ローコード開発とノーコード開発の違い

「ローコード開発」と「ノーコード開発」は、コーディング作業に充てる開発工数を削減しアプリケーションソフトウエア開発ができる技法です。

「ローコード(Low- Code)」と「ノーコード(No- Code)」の違いを紹介します。

「ローコード」は少ないプログラミング言語で開発できます。「ノーコード」はプログラミング言語なしで開発できる違いがあります。

 

 

ローコード開発とは何か?

「ローコード(Low-Code)開発」は、プログラミング言語(ソースコード)の記述を抑え「GUI(グラフィックベースで操作できるユーザーインターフェース)」という視覚的な手順を用いることで、短期間でシステム開発を実現する技法です。

インターネットWebブラウザ上で必要なパーツの組み合わせをクリック&ペーストする操作で、アプリケーションソフトウエアを開発・実装することができます。

前章で紹介しましたが、プログラミング言語(ソースコード)を記述しない技法の「ノーコード(No-Code)開発」がありますが、プログラミング言語を記述しない分、複雑な動作のアプリケーションソフトウエアに不向きといわれています。

 

 

ローコード開発のメリット

「ローコード開発」のメリットを紹介します。

第1に開発期間を短縮できることです。短納期でユーザー(開発委託元/発注元)の要求に応えながら、安定した品質のシステムを提供することができます。

第2にセキュリティ面の不安が少ないことです。「ローコード開発」は、専用の開発プラットフォームを使用します。使用するプラットフォームはセキュリティ対策を施したうえで提供しています。

その施しによって、開発したシステムの脆弱性・開発時のセキュリティリスクを軽減させます。

第3に高位な知識や専門性が不要なことです。プログラミング言語(ソースコード)によるシステム開発は高位なスキルや専門性が求められます。

「ローコード開発」は専用のプラットフォーム上で、複雑なプログラミング言語(ソースコード)を記述せずにシステム開発・作成ができます。

「ローコード開発」はプログラミング言語の専門性を持つ技術者でなくてもプラットフォーム上で簡単にシステム開発ができます。

 

 

ローコード開発のデメリット

「ローコード開発」のデメリットを紹介します。

第1に「ローコード」による開発範囲の自由度は限定的です。

開発プラットフォーム上で操作可能な機能に限られます。

開発プラットフォームに用意されていない基本処理以外の要求に対応できません。

そのときは、従来のプログラミング言語による技法が必要です。

たとえば、1つの入力画面で1帳票を出力する基本処理があります。

しかし、3つの入力画面の内容を1帳票にまとめて出力する要求があれば、従来の技法で開発することになります。

第2に設計工程・業務プロセスの知見が必要になります。

「ローコード開発」はアプリケーション開発工程の削減が可能ですが、設計工程が重要になります。

開発技術者は業務内容の知識、業務の遷移プロセス知見と現状分析に関する知識と経験が求められます。

 

 

ノーコード開発とは何か?

「ノーコード開発(No-Code)」は、プログラミング言語を一切しないでWebアプリケーション・モバイルアプリケーションを開発することです。

アメリカ合衆国のGAFA(アメリカ合衆国の主要IT企業のグーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、フェイスブック(Facebook)、アップル(Apple)の4社の総称です。)が「ノーコード開発」を主導しています。

日本国内では、慢性的にITエンジニア人材が不足しています。

2030年には約79万人のITエンジニア人材が不足する予測があります。

そのためのプログラミング言語(ソースコード)を記述せずに開発できる「ノーコード開発」技法が注目されています。

慢性的なITエンジニア人材不足を補完できる開発技法といえます。

 

 

ノーコード開発のメリット

「ノーコード(No-Code)開発」するメリットを紹介します。

第1にプログラミング言語(ソースコード)を使用しないので、素早く開発できます。

フロントエンド(利用者から見える画面などをいいます。)開発に適していて、比較的シンプルなアプリケーション開発に向いています。

第2に低予算で気軽にアプリケーション開発ができることです。

一般的なアプリケーション開発は、①要件定義、②概要設計、③基本設計、④詳細設計、⑤プログラム仕様書、⑥コーディング、⑦デバッグ、⑧単体試験、⑨結合試験、⑩総合試験、⑪実装、⑫システムテストの手順で進行しますので、高額な費用がかかります。

しかし、「ノーコード開発」は単身でアプリケーション開発が可能です。

「ノーコード開発」は、①要件定義、②開発、③システムテストの手順で済みます。

開発工程が少ないため、開発費用を大幅に削減できます。

 

 

ノーコード開発のデメリット

「ノーコード開発」のデメリットを紹介します。

第1に複雑なモジュール構成のシステム開発はできません。

「ノーコード開発」は最速で開発・実装することが大きなメリットですが、ディテールの拘りあるような要件がある複雑な構成をしたシステムを構築に不向きです。

複雑な構成をしたシステム案件の開発は、従来の開発技法を用いましょう。

第2に開発プラットフォームに依存することになります。

現在の「ノーコード開発」は開発プラットフォーム(ベンダーが提供するテンプレート集を含めた開発環境)に依存します。

万が一に該当する環境プラットフォームのサービスが終了すると、稼働中のアプリケーションの改修・改新することができなくなります。

新規参入や外国製品を輸入した開発プラットフォームを検討する場合、開発パートナー企業と方向性を定めていくことが大切です。

 

 

ローコード・ノーコード開発を導入する開発パートナー選びのポイント

企業・団体は慢性的な社内のITエンジニア人材が不足しており、自社内製化の体力が減退しています。

基幹システムを開発するときに、要件定義の段階から開発パートナー企業と共同作業体制を整えているケースが望ましいですが、開発パートナー企業へ丸投げして責任関係や役割分担を明確にしない状態でプロジェクトが進行しているようです。

ここで提唱できることは、開発パートナー企業は大手のベンダー企業かその関連企業であること。

相見積もりで低価格を提示した新規参入の開発ベンチャーに委ねることはリスクが高いことです。

また、社内のITエンジニア人材不足補完は「ローコード開発」「ノーコード開発」を導入することで解決できると見込まれているようです。

「ローコード開発」「ノーコード開発」導入で、ITエンジニア人材と非エンジニアの堺がなくなります。

さらに企業・団体は高価な教育投資をしてITエンジニア人材を育成する必要がなくなります。

さらに外部派遣ITエンジニア人材への依存も低減します。

しかし、「ローコード開発」「ノーコード開発」は専用プラットフォームが必要です。

また、複雑な構成のシステム開発は不向きです。

経験豊富な大手のベンダー企業の開発パートナー企業と方向性を調整して開発作業をスタートさせることが肝要です。

 

 

まとめ

プログラミング言語(ソースコード)を記述したプログラム開発に関する専門性を備えたITエンジニア人材の育成には時間を要します。

今後、慢性的なITエンジニア人手不足の時代が到来することを予測すると、簡易で安価な開発技法を取り入れることは資金面・人材確保の観点で重要なことです。

簡易言語を開発範囲に制限があります。

取引実績がある開発パートナー企業と方向性を決めていきましょう。

 

 

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