
情報エレクトロニクスファンドを推進する開発パートナー選びのポイント
「情報エレクトロニクスファンド」という用語を聞いたことがありますか?「ファンド」とは、資産運用のための金融商品を運用する金融機関を表す用語です。
また「私募」「公募」という意味があります。
「情報エレクトロニクスファンド」は、電気機器・精密機器・ITベンダー企業などエレクトロニクスに関連する企業・団体、情報システムのソフトサービスの開発・運用する企業・団体、通信インフラの情報通信に関連する企業・団体への投資対象としたファンドです。
「情報エレクトロニクスファンド」という用語を聞いたことはあるが、正しい定義や意味を知らない方々も少なくようです。
これから紹介する「情報エレクトロニクスファンド」は最新IT技術との関連性が多くありません。
しかし、「情報エレクトロニクスファンド」を扱う金融系システムエンジニアは将来性のある職種です。
取扱商品や取り扱い形態の変化と進化し続ける現状と最新技術に乗り遅れることのないように、情報収集を怠らずに新しい技術を学び続ける姿勢が金融系システムエンジニアに求められます。
目次
1.情報エレクトロニクスファンドとは何か?
「情報エレクトロニクスファンド」とは何かを紹介する前に「ファンド」とは何か?の紹介をしていきます。
「ファンド」は元来「基金」「資金」といった意味があります。
一般的に資産運用のための金融商品を運用する証券会社・投資会社を表す用語として使用しています。
また「ファンド」には「私募」「公募」という意味合いを持ちます。
「私募」「公募」は投資家から資金を集めて、集めた資金をファンドマネージャー職といわれる投資の専門職が運用する仕組みを持ち合わせています。
「情報エレクトロニクスファンド」を扱う、開発パートナー企業と担当する金融系システムエンジニアは金融業界に特化した企業・団体で就業する、システムエンジニアです。
金融系システムエンジニアとしての基礎知識に加えて業界知識・最新トレンドを習得する必要があります。
2.公募ファンドと私募ファンドの違い
前章で紹介しましたが、「情報エレクトロニクスファンド」には、「公募ファンド」「私募ファンド」があります。
これから「公募ファンド」「私募ファンド」を紹介します。
第1に「公募ファンド」です。
「公募ファンド」は金融機関の窓口・インターネット証券会社を介して購入することができます。
「不特定多数の投資家」から広く資金を募って運用します。
日経225(日本の株式市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数をいいます。)・NYダウ(ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表するアメリカ合衆国の代表的な株価指数をいいます。)など世界的にメジャーな株価を世界中の投資家からの資金を調達して運用しているファンドです。
「公募ファンド」は運用会社を管轄する金融当局(財務省・金融庁など)や各種法律(金融商品取引法など)によって情報開示や配当などについて規制を受ける仕組みです。
運用成果(売却損益など)に関わらず、「ファンド」の純資産に対して一定の信託報酬に手数料がかかります。
第2に「私募ファンド」です。
「私募ファンド」は大口の機関投資家などを中心に「50人未満の少数の投資家」を募集対象とするファンドのことを示します。
「私募ファンド」の一口当たりの最低投資額が高額で、億単位の「私募ファンド」が多くあります。
代表的な「私募ファンド」としては「ヘッジファンド」です。
「ヘッジファンド」は相場環境に関わらないで、収益追求型のハイリスク・ハイリターン投資をするファンドです。
ファンドマネージャー(専門職)の裁量(力量)によって生み出される運用益を得ることができます。
「私募ファンド」は解約・運用状況の情報開示について、一定の制限がされているものが多く、機関投資家などのプロの投資家向け取引形態になります。
3.情報エレクトロニクスファンドのメリット・デメリット
「情報エレクトロニクスファンド」のメリット・デメリットを紹介します。
これから基本的なポイントに絞って紹介していきます。
3.1.情報エレクトロニクスファンドのメリット
第1に分散投資が可能なことです。
「ファンド」は複数の銘柄と資産を投資対象としています。
「ファンド」に投資することで自動的に各種銘柄への分散投資になります。
この分散投資のメリットが、ひとつの銘柄や資産価値が下落したとき「ファンド」全体の損失リスクを抑えられる、リスクの分散効果が得られます。
第2にファンドマネージャー職といわれる投資の専門職に資金を委ねることで。
資産運用の成功確率がアップします。
一般の投資家が投資商品を選択せずに、投資の専門職に資産運用を委ねることで気軽に資産運用ができます。
一般的に投資の専門職は多くの実績・高いスキルで運用しています。
そのため、手数料額が高額になることがあります。
第3に投資対象・投資機会は広がります。
一般の個人投資家には到底投資できないような投資先での運用も可能になります。
投資対象・投資機会がアップします。
相場のアップダウンを気にせずに、収益獲得を目指すヘッジファンドに投資が可能になります。
第4にインフレヘッジ(インフレーションによる通貨の価値ダウンから受ける損失を防ぐために、現金・預金の資産を価格上昇が見込まれる株式・他国国債・土地・宝石に換えることを示します。)効果が得られます。インフレーションによる資産減少リスクを避けながら見返りがあるインフレヘッジ効果があります。
3.2.情報エレクトロニクスファンドのデメリット
第1に「情報エレクトロニクスファンド」には、最低投資額・手数料が高い商品があります。
「私募ファンド」でよくある契約条件で、最低投資額が1,000万円~億単位の商品があります。
また、成功報酬型商品の場合、取引手数料が運用益の20%~30%の商品があります。
「高額収益率」を大きくアピールした商品には微細な文字で高額な手数料の記載があるので注意してください。
また、「公募ファンド」では、上場投資信託の場合、信託報酬率が0.03%と低額な手数料を設定しているお得な商品もあります。
第2に運用益取得方法が理解しづらい商品や情報開示が不透明な商品があります。
「私募ファンド」には、商品の仕組みや収益取得のルールが一般投資家に理解できないようなケースがあります。
また、金融規制が緩い外国籍のヘッジファンドは、情報開示に消極的であるために資金の運用状況が可視化されないケースがあり得ます。
5.情報エレクトロニクスファンドを推進する開発パートナー選びのポイント
「情報エレクトロニクスファンド」を含む金融システムの開発パートナー企業には「コミュニケーション能力」が優れたシステムエンジニアが求められます。
開発パートナー企業のシステムエンジニアは、金融機関のクライアントとシステムの要件や要望について打ち合わせをします。
プロジェクトを円滑に進めるためにコミュニケーション能力を積極的に活用しましょう。
さらに開発パートナー企業のシステムエンジニアは「AFP資格」「CFP資格」(FPはファイナンシャルプランナー)を有していると、金融機関のクライアントからの信頼を受けやすくなります。
地方銀行・信用金庫・信用組合・証券会社・保険会社が開発パートナー企業を選ぶときは、既存システムを導入した大手ベンダー企業で、金融関連の資格をもつシステムエンジニアを有する開発パートナー企業を選択しましょう。
まとめ
「情報エレクトロニクスファンド」と最新IT技術との直接的な関連はありませんが、金融系システムエンジニアを目指す方は、「ファンド」の知識・「ファンドマネージャー資格」「AFP資格」「CFP資格」等の金融業界のスキル確認し、クライアントに使用されるように知識の習得を怠らないようにしましょう。
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