
データベースセキュリティとは
データベース・セキュリティは技術的なものだけでなく、セキュリティのさまざまな側面を包含する、非常に幅広いテーマです。
データベース・セキュリティの主な技術的目標は、データの破損、データの盗難、データの損失、セキュリティ侵害によるデータの損失、システム障害によるデータの損失を防ぐことです。
データ損失を防ぐために設計されたセキュリティシステムは、システムの稼働を維持するために設計されなければなりません。
ここではデータベースセキュリティに関して詳しく説明してきます。
目次
ITにおけるセキュリティとは?
世界がより相互に結びつくようになるにつれ、セキュリティの必要性はさらに高まっています。
刻々と変化する脅威に業界が対応するためには、組織がどのようにさらされているか、どのような防御策を講じるべきかという基本的なことを理解する必要があります。
ITセキュリティとは、ネットワーク、エンドポイント、API、クラウド、アプリケーション、コンテナなどのセキュリティを総称したものです。
それは、デジタルデータを保護するために連携して働く一連のセキュリティ戦略を確立することです。
経済産業省は2013年に、経済産業省とIPAが共同で制作した「IT製品調達のためのセキュリティ要件リスト(第1版)」を2014年5月に公開しましたが、この度、その第2版が公開されました。
IT製品調達のためのセキュリティ要件リストは、デジタル複合機やファイアウォールなどの製品分野ごとに、考慮すべきセキュリティ要件が記載されています。
このリストは、政府機関だけでなく、企業や団体が前述の分野の製品を調達する際に、想定されるウイルスに対して対応していくことができます。
さらに、2015年6月には、経済産業省が「IT製品調達のためのセキュリティ要件一覧(第2版)」を公表し、製品分野ごとのセキュリティ要件とセキュリティ基準を掲載しています。
基準は必須であり、遵守することが義務づけられています。
サイバーセキュリティ基本法
第III章.基本的施策
■国の行政機関等におけるサイバーセキュリティ の確保(第13条)
■重要インフラ事業者等におけるサイバーセキュリティの確保の促進(第14条)
■民間事業者及び教育研究機関等の自発的な取組の促進(第15条)■犯罪の取締り及び被害の拡大の防止(第17条)
■多様な主体の連携等(第16条)
■我が国の安全に重大な影響を及ぼすおそれのある事象への対応(第18条)第III章.基本的施策(つづき)
■産業の振興及び国際競争力の強化(第19条)
■研究開発の推進等(第20条)
■人材の確保等(第21条)
引用:IPA
ITセキュリティの重要性とは
ITセキュリティが近年大きな問題になっており、総務省でも以下のように周知しています。
企業や組織にとって、情報セキュリティに対するリスクマネジメントは重要な経営課題のひとつと考えなければなりません。
特に、個人情報や顧客情報などの重要情報を取り扱う場合には、これを保護することは、企業や組織にとっての社会的責務でもあります。
今日、情報セキュリティ対策は、世界的にも重要な経営課題であると認識されており、情報セキュリティ製品・システム評価基準(ISO/IEC15408)や情報セキュリティマネジメントシステムの認証基準(ISO/IEC27001)が、国際標準として規格化されています。
情報セキュリティ対策の重要度が高まるにつれて、日本国内においても、これらの国際基準を採用する企業が増えてきています。
引用:総務省
情報セキュリティは、企業や組織が繁栄するために最も重要な要素の一つです。
情報セキュリティとは、組織からの情報やデータの漏洩を防ぐことです。
ホームページの改ざん・情報漏洩
ホームページやシステムに不法侵入して、ホームページの改ざんをされる被害が増えています。
また企業の情報や顧客の情報などを盗むことが目的となっており、顧客やクライアント、また社会からの信用を落としてしまいます。
特に個人情報の流出は損賠賠償や訴訟に発展する可能性があり、ブランドイメージの低下など大きな損害を受けることになります。
データベースとは?
コンピューター、またはシステムに蓄積されている情報の集まりのことをデータベースといいます。
エクセルのほか、SQLなどのデータベース言語においてデータベースの作成が可能です。
またデータの量が多い場合は、DBMSとよばれるデータベース管理システムを使うと効率的にデータベースを管理することができます。
データはばらばらに格納されているわけではなく、項目ごとなど決まった形式で整理されているため検索しやすいのが特徴です。
データベースセキュリティとは?
データベースにはさまざまな顧客データなどが格納されていることから、セキュリティを高める必要があります。
このようにデータベースに対して安全に管理をすることをデータベースセキュリティといいます。
企業がセキュリティに投資すべき理由
企業がセキュリティに投資すべき理由は、それがビジネスの成功に不可欠だからです。
セキュリティがなければ、従業員が犯罪行為の標的になる可能性があります。
また、機密情報を保存したり、企業の情報を公開したりすることで、顧客を危険にさらすことにもなりかねません。
デジタル・セキュリティは、ビジネスにおいて最も重要な要素の1つです。
データベースセキュリティ対策
データベースセキュリティ対策には以下のような点があげられます。
管理者の設定
データを管理する担当者の設定をすることが重要です。
またデータベースの管理者とセキュリティ管理者は別々の担当者を設定し、内部犯行を抑えることも大切です。
データの暗号化
個人情報を入力するページなどで使われるデータの暗号化ですが、データベースに格納しているデータにも暗号化することが大切です。
しかしすべてのデータを暗号化するのは大変なので、顧客情報など必要度が高い順にデータの暗号化をするとよいでしょう。
データをバックアップ
ウイルス対策だけでなくBCP対策としても、データのバックアップは常に必要です。
もしシステムが完全に使えなくなっても、もう一度新しいシステムでデータを復帰することあできます。
データベースセキュリティの状況
ここまでデータベースセキュリティの関して説明をしてきましたが、データベースセキュリティが普及しているとはいえない状況です。
しかし機密情報や個人情報を扱っているのはデータベースであることが多く、これらの情報が漏れてしまうと企業のイメージダウンや顧客からの信頼の低下、また最悪の場合は経営にも支障がでます。
データベースセキュリティ対策のできるシステムが増えており、もしまだ対応していない場合は一刻も早く対応することが重要です。
まとめ
データベース侵害による影響からお客様を守り、信頼性の高いサービスを提供するためには、企業は高い基準を満たすセキュリティ対策を実施する必要があり、変化するルールや規制に対応し、適応していかなければなりません。
企業に対する最近のハッキング事件は、サイバーセキュリティが単なる技術的な障壁ではないことを示しています。
サイバーセキュリティは複雑なパズルのようなもので、サイバー脅威の猛威に備えるためには、多層的なセキュリティ戦略が必要なのです。
特にデータベースには機密情報や個人情報が格納されていることから、セキュリティを高める必要があります。
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