
PHPで開発する際のパートナー選びのポイント
PHPとは、1994年にRasmus Lerdorfが生み出した言語で「Personal Home Page Tools」の略です。
その後様々な機能実装やオープンソース化を経て現在ではPHP 8.07まで正式リリースされています。(2021年7月現在)
PHPの特徴としてHTMLに直接埋め込みができたり、オブジェクト指向のサポート、多くのWEB上で動作するサーバーへの組み込みが標準的にサポートされています。
また、サーバーサイドの言語でデーターベースとの連携の際に非常に相性が良かったり、お問い合わせフォームの送信部分に実装されていたりと数多くのWEBサイトで使用されています。
開発にあたってのフレームワークも数多く、WEB上でも数多くの情報がヒットし、いかにPHPが世の中に浸透し日ごろから使用されているのかということを感じ取れます。
そのためパートナー探しでは数多くのパートナーが非常に多く存在しますが簡単に始められるということでスキルレベルの差が分かれやすい言語となっています。
今回は、フレームワークには触れずにPHP開発として記載していきます。
目次
PHPでの開発パートナーを選ぶ前に
PHPを前提として開発パートナーを選ぶ際にはどのようなものが作ってほしいのかというイメージをあらかじめ作っておきましょう。
PHPの得意分野として以下のものがあります。
- お問い合わせフォームの送信部分の実装
- 検索機能(多くはデータベースから検索し、結果を表示する部分です)
- 会員情報の登録やログイン・ログアウトの実装
が主に挙げられます。
以上のことを踏まえPHPではWEB上でのアプリケーション、ECサイトなどの開発を得意としています。
イメージとしてはWEB上で何等かの動作をするシステムでボタンを押した際の処理動作部分をPHPが担っていることが多いです。
一方でPHPでの開発が難しい案件として以下になります。
①機械学習
→Pythonが得意としています。
②iOS向けアプリ開発
→iOSに特化したSwiftやJavaが得意としています
③Android向けアプリ開発
→JavaやKotlinが得意としています。
④WEBデザイン
→HTMLを基礎とし、JavaScriptやCSSが得意としています。
それぞれの得意・不得意からまずどのようなものを作ってほしいのかということから本当にPHPでできるのかということも検討の必要があります。
また、パートナーにもPHPで実装が可能かどうかも発注時に必ず確認しましょう。
PHPでの開発を行ってくれるパートナー企業の客観的評価方法
先程も記載しましたがPHPで開発ができるというパートナーは数多く存在しますが、そのスキルレベルにかなりの差があります。
そこでPHPのスキルを客観的に評価できる「PHP技術者認定試験」というものがあります。
これはPHP技術者認定機構という機関が認定を行っており、2011年から認定試験を行っています。
試験には初級・準上級・上級のカテゴリが用意され、合格することで「PHP認定インテグレーター」に認定されます。
認定に参加している企業はWEBに掲載されていますので、掲載されている企業は一定以上のスキルが客観的に認められているということになります。
以下のページから確認ができます。
https://www.boss-con.jp/phppartner/
また、それ以外にも情報処理技術者試験などで何等かの資格を持っているかなどの確認をしておくとこちらも客観的にパートナーのスキルを推し量ることができます。
PHPの開発パートナーを選ぶ際のポイント
PHPでの開発パートナーを選定する際は、3つのポイントを抑える方が良いです。
ポイント1:ポートフォリオは充実しているか
ポートフォリオとは簡単に言うと「これまで私はこのような実績があります」というものです。
パートナーを選定する際にこれを見ることでパートナーのスキルをある程度把握することができ、こちらの求めているものを作成できるのか、できないのかを事前に確認できます。
更にここで上記にも記載しましたが何等かの客観的にスキルを評価できるものを持っているのかの確認も行いましょう。
ポイント2:開発体制は充実しているか
パートナーの開発体制が杜撰なもので、完成した後の保守などができないパートナーだった場合、非常に困ってしまいます。
そのためパートナーの開発体制がどのようなもので完成後のサポートなどを込みでの発注が可能かなどのことも確認しましょう。
ある一定以上の規模の開発であれば、発注に際しては開発体制はとても大事な部分となります。
ポイント3:仕様のすり合わせを十分に行えるか
こちらの提案しているものを実現してくれるのがパートナーです。
そのため、こちらの提案している仕様の意図が正しく伝わっていない、または認識の齟齬がお互いにある場合思ってもいないものが出来上がることも少なくありません。
そのため必ず一度こちらの仕様の意図を伝えて双方に認識のすり合わせを行い開発にあたってもらうということが重要となります。
また、そのすり合わせを際に技術的に仕様上で改善しなければならない部分などをパートナーから洗い出してもらうことでより良いものとなります。
まとめ
PHPで何等かのシステムやアプリケーションを開発する際のパートナー選びのポイントとしてまず発注者側としては事前にどのような成果物を求めているのか
その成果物が果たしてPHPでの開発に適しているのかということを検討しましょう。
それからPHP開発に特化しているパートナーの選定を行います。
例えばスマートフォン向けのアプリを開発したい場合はiOSもしくはAndroid OS向けの開発になりますのでPHPは開発言語の対象外となってしまいます。
一方でECサイトなどの開発の場合はPHPを利用することでデータベースとの連携、検索機能や各種機能の実装を行うことができます。
PHPは歴史もありパートナーは市場に数多く存在しています。そのためPHPでの開発パートナーを選定する際に客観的にスキルを評価できるPHP技術者認定試験をパスしているか、その他何等かの資格を持っているのかの確認、ポートフォリオ、開発体制を確認した後に必ず仕様のすり合わせを行えるパートナーを探すことが大切です。
PHP開発のパートナー探しをされるのであれば
PHP開発のパートナー探しをされるのであれば「システム開発コンシェルジュ」で是非ご相談いただければと思います。
以下のフォームより開発でご相談いただきたい内容などご相談ください。