
Kizuna Careを導入支援する開発パートナー選びのポイント
「Kizuna Care」は株式会社内田洋行が製造したクラウド対応の高齢者介護アプリケーションです。
クラウドを用いた介護アプリケーションは、介護の記録・国保連合会への請求データをインターネット(クラウド)上に保存します。
介護事業所内・訪問先のご利用者のご自宅・介護事業所の支店・介護士の自宅から活用できるサービスです。
一般にASP型介護アプリケーション、クラウド型介護ソフトウエアといいます。
ASPとは、アプリケーション・サービス・プロバイダ(英語表記:Application Service Provider)の頭文字3文字で構成させる略称です。
介護アプリケーションは、サーバー上に介護の記録・レセプト業務用の介護アプリケーションを用意し、介護事業者がインターネットを介してアプリケーションソフトウエアを利用する仕組みです。
今回は内田洋行社製の「Kizuna Care」を紹介しますが、大手電機メーカー・大手ITベンダー企業から「クラウド版高齢者介護アプリケーション」が数多く発売されています。
目次
1.Kizuna Careとは何か?
「Kizuna Care」は株式会社内田洋行のクラウド対応の高齢者介護アプリケーションソフトウエアです。
「絆Core」の呼称があります。
「Kizuna Care」は、ロングセラーの介護アプリケーション「絆高齢者介護システム」の最新版です。
訪問サービス事業所様向けのソリューションで、訪問サービス事業所の課題解決と生産性向上を最新ICT技術でサポートしたものです。
モバイル対応型で訪問スケジュールの確認・ケア記録の入力などを効率化します。
ご利用者様の予定・実績から、訪問介護計画、訪問先でのケア記録、請求管理まで幅広い業務を扱っています。
2.クラウド型の介護ソフトウエア
クラウド型の介護ソフトウエアの大きな特徴は、利用場所を限定しないことです。
言い換えると、パソコン・タブレット端末・スマートフォン等を利用して、インターネットを介して操作する仕組みです。
クラウド版の介護ソフトウエアは、データを保存するサーバーのメンテナンスについても、販社が定期的に実施するので、バックアップなどの作業が不要になります。
また、クラウド版の介護ソフトウエアは、毎月10日までに国保連合会へ請求する機能がついています。
クラウド型の介護ソフトウエアの大きなメリットです。
しかし、クラウド型の介護ソフトウエアには、デメリットがあります。
個人情報等のデータの漏えいが危惧されます。
インターネットの環境が整えばどのような場所でも介護ソフトウエアへログインすることができます。
ログインID・パスワードの管理を徹底しないと個人情報が盗み見される可能性があります。
訪問介護員の年齢層は高齢化しています。
介護技術は一流でも、端末操作は苦手分野とされています。
教育・指導が重要になります。
3.クラウド型の介護ソフトウエアの使い勝手
クラウド型の介護ソフトウエアを介護事業所で使用する場合の使い勝手を紹介します。
近年は、Wi-Fi(ワイファイ=無線通信環境)環境が整備されているので、ノートパソコン・タブレット端末・スマートフォン等を入力端末として利活用できます。
エントリー端末をご利用者様のご自宅へ携帯して、介護記録をその場で入力することができます。
たとえば、排せつ介助をした洗面所・食事介助をした食堂でエントリーすることができるので、介護の現場を離席せずに記録をすることができます。
ただし、プリントアウトする機器がないので、ご利用者様のご自宅用の介護記録をおいておくことができません。
簡易な熱転写プリントアウト機器の導入を急いで検討する必要があります。
さらに、介護アプリケーション開発メーカーによって、エントリー端末に表示させる項目をカスタマイズして利活用できるアプリケーションソフトウエアがあります。
介護保険で適用できる介護内容は法律で決まっています。
全額自己負担の介護業務をする介護事業所に向いています。
4.Kizuna Careの主な機能
「Kizuna Care」の主な機能を紹介します。
第1にモバイル端末からエントリーすることができます。
介護士はノートパソコン・タブレット端末・スマートフォン等に「訪問スケジュール」「提供する詳細なサービス内容」が表示・確認することができます。
その画面から「サービス提供記録」「ケア記録」をご利用者様の訪問先でエントリーすることができます。
身体のご様子(褥瘡など)を写真・動画にして添付することができるので、介護事業所内で情報共有ができます。
急な訪問スケジュール変更にも対応でき、管理者はエントリーした記録を即時に把握できます。
第2にご利用者様希望の訪問パターンを作成することができます。
ご利用者様の希望する介護内容・希望時間・介護士の提供可能な介護内容・訪問時間・訪問エリア等の設定できます。
ご利用者様と介護士のマッチング機能で、訪問計画表作成を省力化できます。
第3にデータ連動による業務省力化できます。
介護提供票の訪問予定日が介護士のスケジュール表に連動できます。
「サービス提供記録」「ケア記録」を介護士の稼働実績と勤怠実績等に連動します。
入力業務が省力化され、月末締め切りの集計が即時に作成できます。
5.Kizuna Care導入のメリット
「Kizuna Care」導入のメリットを紹介します。
「Kizuna Care」はクラウド版とオンプレミス版の選択ができます。
クラウド版は、法改正・介護報酬改定対応等バージョンアップに必要な費用が月額利用料金に含まれた定額料金で導入できます。
第1にモバイル対応でより便利になりました。
ご利用者様別の「ケアプラン」「介護記録」は、タブレット端末へのエントリーが可能です。
ご利用者様ご自宅や介護現場でケア記録のエントリーと参照ができます。
また、介護士の訪問スケジュールの確認と急変に即時対応ができます。
第2にわかりやすい画面で使いやすくなりました。
タブレット端末に最適化された画面表示と、キーイン入力と音声入力ができるようになりました。
第3に見守りセンサーとの連動で記録業務を効率化しました。
見守りセンサー機器からの体動・呼吸・睡眠・離床等の検知情報とナースコールの情報を自動取り込みして記録化できるようになりました。
さらに、介護士のグローバル化により多言語入力(英語・中国語・ベトナム語)に対応しました。
第4に地域包括ケアを支えるプラットフォームを提供します。
在宅高齢者向けのトータルケア実現に向けて、在宅認知症高齢者の健康リスク・介護情報等を、多業種が連携して一元化するできる仕組みを提供できるようになりました。
地域高齢者の生活を見守りとQOL向上を支援します。
第5に認定パートナーによる安心の現地サポートをします。
株式会社内田洋行社の認定パートナーが「Kizuna Care」のシステム導入を支援します。
6.Kizuna Care導入によるケア記録を支える3つのポイント
「Kizuna Care」導入によるケア記録を支える3つのポイントを紹介します。
第1に記録業務の強化をしました。
タブレット端末により「いつでも」「どこでも」情報の登録と参照ができるようになりました。
クラウドコンピューティングシステムですので、ノートパソコン・タブレット端末・スマートフォンからいつでもどこでも情報の登録と参照ができます。
記録時の「動画保存機能」とご利用者様の「電子署名機能」が追加されました。
第2に各種センサーとの連携が可能になりました。
各種センサー機器からの情報・ナースコール情報を、自動でデータ取り込みを行います。
また、睡眠センサーと連携ができるようになりご利用者様の「寝床」「離床」の情報が可視化されました。
第3にトータルケアプログラムが反映されています。
①多職種協働で利用者の状態を総合的にとらえること、②経過を観察し体調悪化の徴候をとらえること(体調悪化を予測する)、③対応後(ケア実施後)の経過を観察することを反映しています。
7.Kizuna Careを導入支援する開発パートナー選びのポイント
「Kizuna Care」を導入支援する開発パートナーは株式会社内田洋行です。
認定パートナーによる導入サポートをします。
全国の介護事業者のデータを格納するデータセンターの場所は公開していません。
特別な許可を持つエンジニアだけが入館できます。
また、24時間監視体制でセキュリティー対策を行います。
介護事業所向けの介護アプリケーションは、多くのITベンダー企業・大手電機メーカー・ITベンチャー企業からリリースされています。
現在、介護アプリケーションを導入しているケースでは「Kizuna Care」のように介護記録をモバイル端末でエントリーできる機能があれば、導入した開発パートナーに確認しましょう。
また、介護アプリケーションを導入しない介護事業所は、選択肢のひとつとして「Kizuna Care」を候補にしてみませんか?
まとめ
クラウド版の介護アプリケーションは、オンプレミス版の製品と比べて安価な価格設定がされているようです。
また、介護保険制度改正・介護報酬改定対応が明確化していれば、従来のオンプレミス版よりも使い勝手がよいといえます。
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