
リモートアクセスツールとは?
リモートアクセスでは、インターネットの通信を使用して、離れた場所からPC、サーバー、ネットワークにアクセスし、データを使用してビジネスを行います。
これで社外にいても社内と同じ環境をつくることができます。
リモートアクセスを使わずに、自宅の社内と同じ環境を作ろうと考えると、自宅のパソコンに同じシステムをインストールする必要があり、コストが高くなります。
自宅の会社でトランザクション処理システムを構築することはほとんど不可能です。
そのため、リモートアクセス環境を構築すれば、社外にいても社内のシステムにアクセスできるので、自宅でも仕事ができるようになります。
また、スマートフォンの携帯側の社内システムでもアクセスが可能であるため、アドバンテージの利便性は高いと考えられます。
このような理由からリモートアクセスの導入を検討する企業が増えています。
目次
リモートアクセスとは
リモートアクセスとは、インターネットを利用して、離れた場所から会社のPCやネットワークに接続することです。
リモートアクセスサービスは、リモートアクセス機能を簡単かつ安全に利用できるサービスです。
リモートアクセスサービスを利用すると、出張先や外出先などの社外からPCやタブレット端末を利用して、ファイルの閲覧や変更、コピー、アプリケーションの起動など、社内にいるのと同じようにイントラネットの機能を利用することができます。
一般的にSaaS企業は、人気の高いGoogle Apps ScriptやMicrosoft Office統合ツールなどのツールを使用して、この種のシステムに取り組む個別のチームを持っています。
仮想環境やオンプレミスに配置されている場合が多いです。
また、DropboxやGoogle Driveなどのサードパーティのストレージサービスを利用することもできます。
離れた場所に設置されたリモートアクセスサーバーを介して、会社のPCにアクセスすることができます。
リモートアクセスサーバーとは、会社の敷地外に設置され、リモートアクセスソフトウェアによって制御されるサーバーのことです。
リモートアクセスサーバーには、さまざまなメリットがあります。
リモートアクセスサーバーは、インターネットを利用して会社のPCに接続し、デスクトップにアクセスすることができます。
リモートアクセスの主な欠点は、リモートアクセスサーバーを担当するスタッフがメンテナンスしなければならないため、メンテナンスが必要なことです。
また、リモートアクセスサーバーは導入コストが低いのですが、遠隔地で常に利用できるとは限りません。
リモートアクセスのメリット
リモートアクセスのメリットを情報処理推進機構が案内しています。
サービスの向上
最近、銀行が競ってパソコンバンキングを導入しています。
振り込み、口座振り替え、残高照会といった手続きが、窓口やATMなどに足を運ぶことなく、自宅のパソコンから24時間利用できるというものです。
これも一種のリモートアクセスの活用です。自宅から銀行のコンピュータにアクセスして様々なサービスを利用できるようになります。
その他にも、インター ネット通販など、リモートアクセスを活用することによって、時間や場所に関係なく、いろいろなサービスを提供したり受けたりすることが可能となります。
通勤時間の短縮
自宅から会社のネットワークにアクセスすることにより、出勤するのと何ら変ることなく、在宅勤務を行うことが可能となります。
またサテライトオフィス(サテライトオフィスの項を参照)の活用により、通勤時間を短縮する事ができます。
環境汚染・交通渋滞の緩和
通勤時間が削減できるということは、交通渋滞の緩和にも役立ちます。
交通渋滞が緩和されると環境汚染の軽減もできます。
最近話題になっているCO2(二酸化炭素)の排出量削減にも役立ちます。
引用:情報処理推進機構
リモートアクセスの活用方法
新型ウイルスコロナの影響もあり、さまざまな業種においてリモートアクセスが活用されています。
例として証券会社渉外支援システムの活用方法をご紹介します。
顧客への情報提供や相談サービスの向上
訪問先で常に最新の金利や商品情報の提示ができるので、顧客からの信頼度がアップします。
営業マンをバックアップします。
帰店後の業務処理の効率化
訪問内容はその都度訪問先で入力するので、帰店後はパソコンに接続するだけで報告書の作成や業務処理は完了します。
仕事の効率化、時間の短縮化が図れます。
顧客管理業務の徹底
顧客情報の一元管理ができるので、データベースに基づいた指示や行動が的確に行えます。
引用:情報処理推進機構
リモートアクセスの種類とは
テレワークを導入する際に重要なのは、テレワークのネットワーク環境開発です。
ただし、テレワークされたものや手順を検討することも重要です。
たとえば、会社のPCを屋外に持ち出して仕事をしたり、リモートデスクトップを使用したりするために、複数の手段があります。
リモートデスクトップ
複数のユーザーがリモートデスクトップを使用して1台のサーバーにアクセスし、同じデスクトップ環境が使用されます。
オフィス側のパソコンがWindowsの場合、標準機能でリモートデスクトップをすぐに使用できます。
サーバー上で仮想マシンを共有することは、これ以降に説明する仮想デスクトップよりもコストを抑えられる点がメリットです。
在宅勤務ではデータが保存されないため、情報漏えいのリスクも少なくなります。
しかし、会社のPCの電源が入っていない場合、ビジネスを行うことはできません。
在宅勤務端末がウイルスに感染すると、そこから情報が漏洩する可能性もあります。
テレワークにも利用可能
オフィスに設置するPCの電源を入れて設定しておけば、自宅のPCからも接続できるため、テレワークでの利用も多く、導入のニーズが急速に高まっています。
ただし、リモートアクセスの通信速度や品質は、使用する回線の状態に左右されることに注意が必要です。
リモートアクセスシステムを使い始める前に、システムのインストール、設定、管理をサポートしてくれるリモートアクセスプロバイダーを見つける必要があります。
リモートアクセスプロバイダに関する情報は、インターネットで検索するか、利用したいサービスプロバイダに問い合わせることができます。
リモート・アクセス・ソフトウェアとは
リモート・アクセス・ソフトウェアは、ユーザーのPCのIPアドレスを遠隔地のサーバーに送信することで、世界のどこからでもPCにアクセスできるようにするものです。
この機能を持つソフトウェアには、インターネットに接続できるWindows PC、ワイヤレスインターネット接続、およびブロードバンドインターネット接続が必要です。
リモートアクセスツールとは
リモートアクセスツールとは、会社のPCやシステムなどにリモートでアクセスするためのソフトウェアプログラムです。
リモートアクセスツールを使用すると、ユーザーはリモートでコンピューターにログインすることができます。
そして、このプログラムを使って、コンピューターのすべての機能を制御・監視したり、与えられたコマンドやプログラムを実行したりすることができます。
リモートアクセスツールを使用するためには、コンピューターをインターネットに接続し、コンピューターのパスワードを設定する必要があります。
リモートアクセスツールのメリット
リモートアクセスツールには以下のようなメリットがあります。
世界中のどの場所であってもリモートワークが可能
世界中のどこにいても会社のPCに接続すれば、仕事をすることができます。
重要な会議などもこれにあたります。
リモートアクセスは、自宅などさまざまな場所で仕事をするための素晴らしいツールです。
ここでは、そのポイントをご紹介します。
従業員の働き方が増える
社外からもアクセスができるため、自宅でも仕事ができるケースがでてきます。
そのため従業員の働き方が増え、働き方改革につながります。
社外から社内のシステムにアクセス
リモートアクセスの最大のメリットは、社外から社内のシステムにアクセスできることです。
社内のデスクトップPCや社内サーバーのオフィス間ネットワークに接続でき、リモートアクセスで社外から社内のように作業することもできます。
社内専用ソフトウェアの導入・管理コストを削減
リモートアクセスの場合は、リモートアクセスツールを導入するだけで、社内と同じ環境を構築できます。
したがって、リモートアクセスを利用することで、導入コストと管理コストを削減することができます。
交通費を削減
オフィスに来なくても、リモートアクセスの利点は以前と同じように機能できることです。
在宅勤務やカフェでの勤務が可能になります。
また来社する必要がないので交通費も削減できます。
このように リモートアクセスを利用すると、さまざまなコストを削減できます。
様々な端末に対応
運用側のエンドのパフォーマンスに依存することなく、リモートコントロール操作が実現できる点がリモートデスクトップの大きなメリットです。
実際に動作するのはホスト側のPCであるため、社内でPCを扱うのと同じ状況で作業を行います。
リモートアクセスツールのデメリット
リモートアクセスツールには以下のようなデメリットがあります。
- セキュリティリスク
- 通信環境に影響される
セキュリティリスク
リモートデスクトップのデメリットの1つは、マルウェアなどのセキュリティリスクが発生する可能性があります。
リモートデスクトップは、インターネットを介して社外から内部端末にアクセスされるおそれがあるのです。
外部から不正にアクセスされることにより、社内のデータが盗まれる恐れがあります。
朝日新聞において以下のような記事になっています。
便利なツールだが、インターネット上に公開されている場合、のっとられる危険があるとして専門家らが注意を呼びかけている。
攻撃経路は明らかでないものの6月にはホンダが大規模なサイバー攻撃を受けており、テレワークの広がりと共にセキュリティー対策の必要性が高まっている。
引用:朝日新聞
このようにリモートアクセスツールを使う場合、セキュリティに注意をする必要があります。
通信環境に影響される
リモートデスクトップのデメリットの2つ目は、ネット回線によるパフォーマンス低下の恐れがあることです。
自宅で企業のような通信環境を準備するのは難しく、現在でもリモートアクセスツールの課題となっています。
リモートワークのセキュリティ対策とは
上記のようにリモートワークにはセキュリティ面での問題が伴います。
そこでセキュリティ対策の方法をご紹介します。
セキュリティソフトを充実させる
セキュリティソフトのパソコンにインストールすることで、ウイルスや丸ウエアなどからパソコンを守ります。
セキュリティソフトも100%ではないのですが、不審なコードやファイル、ウイルスの特徴のあるファイルを見つけると通知してくれるものが多いです。
しかしセキュリティソフトによっては、インストールすることでPCの動きが遅くなることもあるので注意が必要です。
リモートアクセスの種類
リモートワークには以下のような種類があります。
- VPN方式
- スクリーン伝送システム
- RAS方式
VPN方式
利用の際は、VPN対応のルーターにハードウェアを設置する必要があります。
さらに、トンネル内の外部から悪意のある侵入があった場合にデータを保護するために「カプセル化」が行われます。
VPN(Virtual Private Network)とは、コンピューターやモバイル機器などの2つの機器間で、プライベートネットワークを介して通信を行う方法です。
VPNでは、サーバーとクライアントが同じネットワーク上に存在します。
これにより、データは暗号化され、データパケットは一般の人には見えない形で移動・保存されます。
VPNは、比較的簡単に使用でき、使用されている暗号化は一般的に非常に強力であるため、人気があります。
また、多くのVPNサービスでは、インターネット上の他のサービスに接続することができます。
スクリーン伝送方式
リモートの仮想端末などにログインして、リモートの端末を自分のPCのように扱う仕組みです。
ルーターのネットワーク構築が不要なことが多く、すぐに始められるという点から、現在はリモートアクセスツールの主流となっています。
また、クライアントPCが完全にウイルス感染した場合や、クライアントPCでの紛失や盗難などによる情報漏えいのリスクがまったくないことも人気の理由です。
RAS方式
RAS(リモートアクセスサーバ)は、RASエージェントとRASサーバーで構成されています。
RASクライアントエージェントはサーバー環境の中で動作するRASクライアントです。
RASを作成すれば、セキュアな環境を構築することができます。
リモートアクセスツールの選び方のポイントとは
リモートアクセスツールは、インターネットを介して離れた場所でPCを操作するためのツールです。
たとえば、屋外からオフィスのパソコンにアクセスして仕事をしたいときにリモートアクセスツールを導入すると、オフィスと同じ感覚でスムーズにビジネスができます。
ここでは、リモートアクセスツールの種類、操作性、セキュリティについて説明します。
ツールの種類
「アプリケーションタイプ」と「USBタイプ」の2種類リモートアクセスツールにはあります。
事前にスマートフォンやパソコンにインストールされている専用アプリを起動し、アプリの種類ごとにアクセスします。
使いやすさ
リモートアクセスツールを検討する際には、使いやすさにも注意を払います。
快適に使えないと業務非効率となってしまうからです。
リモートアクセスツールには、IDとパスワードによる認証に加えて、指紋認識や電子認証などの複数の認証に対応する製品もあります。
データの保存場所
リモートアクセスツールを選択するときは、データが完全にローカルに残されていない製品を選択することが重要です。
まとめ
会社のイントラネットへのリモートアクセスを利用して、従業員にさまざまなサービスを提供することができます。
- 仕事探しやトレーニングの支援
- メールやチャットによるサポート
- ファイル共有
- オフィスアワーや電話会議
- オンラインチャットサービス
リモートアクセスツールは、在宅勤務に関わるすべての関係者にさまざまなメリットをもたらします。
また遠隔地にいる社員は、自分に合った方法で自宅で仕事をすることができます。
新型ウイルスコロナ対策だけでなく、これからの働き方改革としても需要が高まっていくことでしょう。
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