
メールフィルタリングを推進する開発パートナー選びのポイント
「メールフィルタリング」というIT用語を聞いたことがありますでしょうか?「メールフィルタリング」は、迷惑メールを検知して、画面表示させずに排除する仕組みのことを示します。
近年は、金融機関・旅行会社・通販サイト・転職サイト・アンケートサイト等にメールマガジンを希望する設定をすると、日に数10件以上の広告案内メールが届きます。
また、特定のサイトにアンケートを回答して自身のメールアドレスを入力すると、上記同様に日に数10件以上の広告案内メールが届きます。
なかには悪意のある詐欺メールやマルウェア付きの不正なメールが届きます。
Microsoft社製のMS Outlook、Google社製のGmail、Yahoo社製のYahoo mailのメールアプリケーションソフトウエアで迷惑メールの設定をする機能がありますが、新たなメールアドレスを使い攻撃してきます。
どのように迷惑メールを振り分けるのか、イメージを掴めず困っている方々が多いと思います。
これから「メールフィルタリング」の概要・セキュリティー対策・メリット等を紹介していきます。
目次
1.メールフィルタリングとは何か?
「メールフィルタリング」とは、特定のeメールを転送・受信拒否する機能です。
「メールフィルタリング」のフィルター(Filter)は、日本語で表すと「濾過器」「濾過装置」です。
「フィルタリング」は濾過器にかけて、必要なものと異なものを分類することです。
「メールフィルタリング」とは、事前に設定した条件に基づきeメールの一部を受信拒否または排除する仕組みです。
例としては、海外から送信される迷惑メールの受信拒否の設定をすると、日本語以外のeメールを省くことができます。
「メールフィルタリング」は、スパムメールへの対策として有効な機能です。
受信トレイや迷惑メールトレイに、出会い系サイトへの誘導メール・詐欺サイトへの誘導メールを大量に受信したことがあるかと思います。
このような迷惑メールをスパムメールといいます。
スパムメールを開くと課金の被害やウイルス感染をする危険なメールがあり厄介な存在です。
この厄介な迷惑メールを表示させない機能が「メールフィルタリング」です。
知らない発信者・メール内に含まれる不要な文字列に基づき、スパムメールと判定します。
判定されたeメールをメールサーバーが自動的に排除する仕組みです。
メールサーバー側が排除すれば、受信トレイに届くことはありません。
利用者は迷惑メールに触れずに安全にeメールを利用できます。
不正課金・詐欺の被害に遭うリスクを抑えます。
パソコンにプレインストールされているeメールアプリケーションは、基本的な「メールフィルタリング」機能がついていますので、適宜に設定しておきましょう。
2.メールフィルタリングを強化する方法
「メールフィルタリング」を強化する方法を紹介します。
一般的なeメールアプリケーションに、基本的な「メールフィルタリング」機能がついています。
企業・団体が重要なメッセージを守るためには、「メールフィルタリング」機能を強化する必要があり得ます。
強化策として「メールフィルタリングサービス」を利用することです。
ハイリスクのeメールを高い精度で排除する有償のサービスです。
これから機能を紹介していきます。
第1リンク検査です。
リンク検査は、eメールに含まれるURLが、危険性の高いサイトにリンケージさせていないか検査する機能です。
第2添付ファイル検査です。
添付ファイル検査は、文字通り添付ファイルにマルウェア等が仕組まれていないか確認する機能です。
第3個人情報検査です。
個人情報検査は、利用者が送信するeメールに重要な個人情報が含まれているか否かを検査して情報漏洩を防ぐ機能です。
発信前にブロックします。
第4に承認機能です。
承認機能は、利用者が送信するeメールを一旦保留します。
上長や管理監督職の承認をもらい送信することで、誤送信を防ぐ機能です。
第5にサンドボックス機能です。
受信したeメールの添付ファイルが悪意なものかチェックする機能で、未知の脅威に対応します。
添付ファイルチェックは閉鎖した環境下で実行するので、通常のフォルダやファイルに影響しない仕組みになっています。
第6にメール暗号化機能があります。
メッセージを暗号化することで犯罪集団の不正取得や改竄を防止する機能です。
3.メールフィルタリングによるセキュリティー強化策
「メールフィルタリング」によるセキュリティー強化策を紹介します。
第1に「スパムメールの設定」をして迷惑メールを防ぎきます。
eメールのセキュリティー対策の基本として「スパムメールの設定」機能があります。
スパムメールとは、受信者の意思を無視して一方的に送り付けられるメールのことで、迷惑メールとされます。
スパムメールは、フィッシングメールや課金サイトへ誘導する迷惑メールです。
「メールフィルタリング」の「スパムメール」の設定を行い、該当するメールを受信拒否します。
近年のメールアプリケーションは、無償で利用できる「フィルタリング」機能が提供されているので、自動的に迷惑メールを排除されるようになりました。
第2に「メールの無害化」機能で、本文や添付ファイルを安全にします。
「メールの無害化」は、eメールを安全に閲覧できるような状態にする仕組みです。
「メールの無害化」では、ウイルスが隠されている可能性があるHTMLメッセージをテキスト形式に自動変換します。
テキスト形式に変換するとウイルスを発見することができます。
そのまま削除をすれば、ウイルス感染することはありません。
また、メール本文や添付ファイルの内容を画像ファイル(JPEG・GIF・PNG等)に置換することも可能です。
画像ファイルに置換すると編集・加工ができないので、安全性が上がります。
第3に「メールの暗号化」機能で、本文・添付ファイルを保護します。
eメールのセキュリティー対策で、普及している技法が「メールの暗号化」です。
メールの暗号化は、eメールを犯罪集団(者)からモニターされないための防御策です。
「メールの暗号化」機能は「TLS/SSL」方式と「S/MIME」方式があります。
「TLS/SSL」方式は一度設定すれば全てのeメールを暗号化します。
「S/MIME」方式は電子証明書を利用して暗号化します。
但し、利用料金が高額で、証明書の管理が煩雑なります。
第4に「メールの誤送信対策」で人的ミスを防ぎます。
「メールの誤送信対策」はeメールセキュリティー対策の基本中の基本です。
eメール送信ボタンを押したとき、再確認の送信ボタンを押すメールアプリケーションがあります。
受信者のことを気遣うことは面倒な操作ではありません。
また、送信メールを保留にして、上長・管理監督者が承認して送信する機能があります。
第5に「アンチウイルス」対策です。
アンチウイルスアプリケーションは受信したeメールを精査してウイルスが仕組まれていないか確認する機能です。
アンチウイルスアプリケーションを導入することで、ウイルス感染する前に駆除・退治することができます。
企業・団体が社内で使用するパソコン・タブレット端末にアンチウイルスアプリケーションを導入しましょう。
重要なことは対象機器全機に導入することです。
4.メールフィルタリングのメリット
「メールフィルタリング」のメリットを紹介します。
第1にセキュリティー対策を強化できることです。
近年のサイバー攻撃・不正侵入は巧妙化しています。
目視では、サイバー攻撃・不正侵入者と判定することができません。
「メールフィルタリング」機能で目視確認できないメッセージを検知し、排除・駆除します。
第2に「なりすまし」対策です。
犯罪集団(者)・不正攻撃者の侵入手口は巧妙化しています。
「なりすまし」相手を研究して「なりすまし」であると気づかれないように巧妙な手口で不正メールを送信します。
その不正メール上のURL・添付ファイルから不正なWebサイトへ誘導すること・マルウェアに感染させるのです。
「メールフィルタリング」機能によって「なりすまし」を検知し、排除・駆除します。
5.メールフィルタリングを推進する開発パートナー選びのポイント
「メールフィルタリング」導入は、企業・団体が導入している基幹システムとの連携は必要ありません。
しかし、法人向けの「メールフィルタリング」はメールサーバーへの設定が必要なケースがあります。
そのため、「メールフィルタリング」の導入は、企業・団体が導入している基幹システムを導入している開発パートナー企業に相談してみましょう。
特に「暗号化」機能を導入すると多額な初期投資・継続的に運用費用が掛かります。
費用対効果を勘案して相談・比較・検討をしましょう。
「メールフィルタリング」機能の導入は、企業・団体が導入している基幹システムの開発パートナーに相談してみることをお勧めします。
大手電機メーカー、ITベンダー企業、ITベンチャー企業は基幹システムをする部門以外に「フィルタリング・セキュリティー対策」関連をサポートする担当エンジニアを用意しています。
現行の基幹システムを導入した開発パートナーの営業担当やプロジェクト・マネージャーに相談してみましょう。
まとめ
「メールフィルタリング」は、設定した条件に基づいて不正なeメールを排除・駆除する仕組みです。
流通しているメールサービスでも基本的なフィルタリング機能があります。
高度なセキュリティー対策を施したいときは、有償の「メールフィルタリングサービス」を採用するときは、導入事例を参考にして検討しましょう。
システム開発のITパートナー探しをされるのであれば
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